今年の梅雨
2019年06月05日
[番組で紹介した情報]
いのちを守る防災ラジオ、KBC防災解説委員の太田祐輔です。
今週からこの時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
お相手は私と、百市なるみさん。
そして、毎回ではないのですが、ゲストもお迎えして、防災について考えていきます。
今週のゲストは、KBCお天気センター気象予報士 鈴木俊之さんです。
番組では毎回テーマを設けています。今週のテーマは‥
百市さん「スタートした大雨に関する情報のレベル化と今年の梅雨の傾向」です。
【まずはレベル化の説明から】
まずはレベル化の説明から、
大雨の際に発表されます大雨警報や大雨特別警報、
自治体から出されます避難勧告などの避難情報、
これをわかりやすくするための警戒レベル化の運用がスタートしました。
これまでいろんな災害が発生しましたが、自治体などから出された情報が必ずしも避難に結びついていなかった反省から、よりわかりやすくということでスタートしました。
レベルは1から5まであるのですが、この中でも特に重要なのが、「レベル3と4」です。
●レベル3は「高齢者等は避難」です。
気象台からの情報として大雨警報や、洪水警報などが出されることによって、自治体が、避難準備・高齢者等避難を発令するとレベル3です。
高齢者等の「等」なんですが、身体の不自由な方だけではなくて、土砂災害警戒区域や、河川沿いにお住まいの方も含まれます。
●レベル4は「全員避難」です。
気象台からの情報としては土砂災害警戒情報などが出されている状況で、自治体が「避難勧告」「避難指示」を発令するとレベル4です。
大事なことはこのレベル4の段階で避難を終わらせておくということです。
気象台を含め、警戒レベルの運用がスタートしています。
出水期に入りますのでレベル化の表を確認しておいてください。
【今年の梅雨の傾向】
Qところで、鈴木さん、ことしの梅雨はどういう傾向が予想されているんですか?
今年の梅雨の傾向ですが、ウェザーニューズ社の見解では、「梅雨前線の北上が遅れて、長い梅雨になる見通し」です。
<九州北部の梅雨明け予想>
今年:7月下旬
平年:7月19日頃
去年:7月9日頃
今年は太平洋高気圧の本州への張り出しが弱いため、梅雨前線の北上が遅れ、梅雨明けは平年や去年より遅くなる見込みです。
●梅雨の期間の雨の降り方
6月は梅雨前線が本州の南海上に停滞するため、北部の降水量は平年並みで、梅雨前線の影響を受けやすい南部では平年並みかやや多い予想です。
いっぽう、7月は梅雨前線が本州付近に停滞し、雨の降る日が多いです。特に梅雨末期にあたる上旬〜中旬は豪雨や大雨となる可能性があるため河川の増水や家屋への浸水、土砂災害に警戒が必要になりそうです。
【太田さん今週のキーワードは?】
この番組は短い番組ですので、毎回今週のキーワードで終了します。
百市さん「太田さん今週のキーワードは?」
災害は去年起こったから、今年は大丈夫というものではありません。
それに加えて、今年の梅雨は長いという予想もあります。
しっかりと警戒しましょう!
それと大雨に関する情報の警戒レベルの運用がスタートしました。
まずは雨の季節を前に一覧表を見てみてください。
来週以降も水曜日のこの時間は防災について考えていきます。