放送内容

河川水位情報の見方

2019年11月27日

[番組で紹介した情報]

いのちを守る防災ラジオ、KBC防災解説委員の太田祐輔です。
百市なるみです。
毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
今日のテーマは「河川水位情報の見方」です。

10月12日から13にかけて、日本列島を襲った台風19号は全国各地に甚大な被害をもたらしました。今回は長野県の千曲川、阿武隈川、東京都と神奈川県間を流れる多摩川などで水があふれて泥水が市街地を襲いました。
特に長野県の千曲川では堤防が決壊しました。住宅地に水が流れ込む上空からの映像はみなさん、記憶に新しいと思います。

今日は河川が氾濫、特に堤防が決壊するような事態になったら、急激に事態が悪化して、あっという間に逃げられなくなります。

今日は大雨の際に気を付けておかなくてはいけない河川の情報について説明していきます。

(百市)これをみればいいという情報はあるのでしょうか

河川危険度分布

(太田)
「危険度分布」で検索して気象庁の洪水警報の危険度分布をみてください。
すると福岡・佐賀の地図を見ることができます。
すると危険度に応じて河川が色分けしてあります。
国や都道府県が管理する河川のうち、流域面積が大きくて、洪水により大きな被害が発生する河川(指定河川)については、通常が水色で、黄色→オレンジ→赤紫→黒の色の順番で危険度が増します。それ以外の河川については、黄色→赤→うすい紫→濃い紫の順番で危険度が増します。
パソコンなどでアクセスした場合にはこの色がこの情報をあらわすということがかかれているので、それで見比べながら見てください

(百市)どういった情報が色であらわされるのでしょうか

(太田)
氾濫に関する情報がわかります。
まずは氾濫注意情報です。
指定河川については黄色であらわされます。
避難行動の確認が必要とされる警戒レベル2に相当します。
できればその前に普段からやっていてほしいんですが、
ハザードマップなどにより災害が想定されている区域や避難先、
避難経路を確認しておいてください。

危険度レベル 氾濫情報などとの対比

(太田)
つぎが氾濫警戒情報です。
指定河川についてはオレンジ色です。地元の自治体が避難準備・高齢者等避難開始を発令する目安となる情報です。
高齢者などの避難が必要とされる警戒レベル3に相当します。
災害が想定されている区域などでは自治体から避難準備・高齢者等避難開始が発令なれないか留意するとともに、高齢者などは避難を開始してください。

つぎが氾濫危険情報です。
指定河川については赤紫色です
地元の自治体が避難勧告を発令する目安となる情報です。
避難が必要とされる警戒レベル4に相当します。
災害が想定されている区域などでは、当然自治体からの避難勧告などの情報の発令に気を付け、時には避難勧告が出されていなくても避難の判断をしてください。

(百市)
もう一つはどういう情報でしょうか?

(太田)
氾濫発生情報です。
指定河川については黒で表現されます。
災害がすでに発生していることを示す情報です。
いのちを守るための最善の方法をとってください。
できるがけ頑丈な建物のできるだけ高いところ、それから山などの斜面に近い場合は、できるだけそれから遠ざかった場所で過ごすということです。

とにかくそういった情報が出る前に避難しておくことが大事です。

台風19号の被害を見てもわかるように、大きな河川が決壊するとあっという間に被害が広がるので、しっかりと情報を把握して、その時の局面に応じた行動をとるようにしましょう。

それと、川は今いる場所で雨がそれほど降っていなくても、上流が降っていれば下流では増水します。
今の雨の状況だけで判断しないようにしてください。

もう一つ川の防災情報というホームページでは川の現在の映像を確認することができます。
そういったものを活用するようにしましょう。

●今日のポイント

今日は「河川の水位情報の見方」についてでした。
今日のポイントを太田さんお願いします。

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