放送内容

大雨警戒レベルについて考える レベル1

2020年07月29日

[番組で紹介した情報]

KBCラジオみんなで防災!
KBC防災解説委員の太田祐輔です。
百市なるみです。
毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
今日のテーマは「大雨警戒レベルについて考える。レベル1」です。

(太田)令和元年から運用が始まった大雨警戒レベルについて5週にわたってお送りします。
避難情報を出されてもなかなか避難行動に結びつかないということから、よりわかりやすく、なおかつ住民のみなさんが自ら行動しやすくなるように、内閣府が気象庁や国交省と協力してこのレベル化を進めました。
なるみちゃんは、避難情報に関して、何が何に該当するか覚えています?

(百市)よく聞くのはレベル3とレベル4ですよね。
レベル3が避難準備・高齢者等避難開始で、レベル4が避難勧告・避難指示が自治体から出された時というのを、去年この番組で学習しました。

(太田)そうですね。テレビでよく聞くのはレベル3とレベル4です。それ以外はなかなか聞いたことがないと思います。
その大雨警戒レベルを1から丁寧に説明していきたいと思います。

(百市)警戒レベル1ってあんまり聞いたことないですよね。

(太田)どういう時がレベル1かというところです。
レベル3以上に関しては、自治体が発表します。
さっきも出ました避難準備・高齢者等避難開始や避難勧告・避難指示が出たらレベル3、ないし4になります。
そのうえで大雨警戒レベル1と2については、気象台などから情報が出された時点でレベル1、レベル2という状態になります。

(百市)どんな情報が出されたらレベル1なのでしょうか?

(太田)百市さんは、「早期注意情報」って聞いたことあります

(百市)あまり聞いたことないですね。

(太田)これは去年からこの名称で言われるようになりました。
対象は大雨/大雪/暴風(暴風雪)/波浪について、警報が5日以内に出される可能性があるかどうかを気象庁が発表しています。
大雨に関していえば、翌日までに大雨警報を発表する可能性が「中」または「高」のときは、対象区域はレベル1ということになります。

(百市)どんな形でだされるのでしょうか?

(太田)気象庁のHPを是非ともみていただきたいと思います。
この情報は地方ごとに出されるのですが、気象台のHPから見ていくと自分がいる市町村をクリックすれば情報を確認できます。
警報級の情報が出される可能性が高いときには、時間を区切って、その時間に「高」とか「中」とか表示されます。
そういった情報が出された時に大雨警戒レベル1は1になります。

(百市)その大雨警戒レベル1になれば、どういう行動をとればいいのでしょうか?

(太田)そうですね。そこが今日の大きなポイントです。レベル1の時に住民がなにをするか、それは「災害への心構えを高める」ということです。

(百市)「災害への心構えを高める」って気持ちだけでいいのでしょうか?

(太田)実は具体的にやってほしいことはいろいろあります。
自治体が出しているハザードマップなどで自分が住んでいる場所の危険度や、どこに逃げたらいいかをチェックしてほしいというのもありますが、それはレベル2のところで触れましょう。例えば防災リュックの中身は大丈夫かなと、ちょっと見てみるとか、家族の連絡先を携帯が水没しても連絡とれるようにしているかなど、そういったことをチェックしてほしいですね。

そして何よりも、文字通り「心構え」です。
更新されてそのあと精度が高くなる情報へのアンテナを高めておくということが大事です。
警報が出る可能性が高まるのか、それとも低くなっていくのか。警戒の感度を上げて、テレビやラジオの天気予報、気象台のホームページなどを確認するようにしてください。


(百市)こうやってきいてみると、早期注意情報が出た場合の警戒レベル1は、普段から自分たちができることが多い感じがします。
「心構え」というのは日ごろから、警報や注意報が出されるということは関係なく意識しておかないといけないという感じがしました。

(太田)普段からやっておいてほしいことを再確認するのがこのレベル1ということが言えると思います。

【今日のポイント】

今日は「大雨警戒レベルについて考える レベル1(いち)」をお送りしました。
今日のポイントを太田さんお願いします。

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