KBCラジオ みんなで防災！

「ＫＢＣラジオ　みんなで防災！」KBC解説委員の太田祐輔です。百市なるみです。
毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

気象台から出される防災情報キキクルでは、土砂災害、浸水害、洪水3つの災害についてその危険度を白→黄色→赤→うす紫→濃い紫という5つの色で、その危険度をリアルタイムで確認することができます。

先週は土砂キキクル、浸水キキクルについてその時の取るべき行動を確認しました。
今週は洪水キキクルについて福岡管区気象台の重松防災係員に話を聞きます。

（重松さん）洪水キキクルは、中小河川の大雨による洪水害発生の危険度の高まりを、河川毎に色分けして表示しています。また、国や都道府県が管理する指定した大河川は、洪水害のおそれがあるときに発表される指定河川洪水予報について表示しており、中小河川の危険度とあわせて確認することができます。
なお、指定河川については、黄色が氾濫注意情報、赤が警戒レベル3相当の氾濫警戒情報、紫が警戒レベル4相当の氾濫危険情報、黒が警戒レベル5相当の氾濫発生情報が出ていることを表しています。

（太田）指定河川以外についてはどうですか

（重松さん）指定河川以外の河川でも、赤の警戒レベル3（高齢者等避難）相当までは指定河川の場合と一緒ですが、警戒レベル4（避難指示）相当がうす紫で表現され、洪水害がすでに発生しているおそれが高い極めて危険な状況が、濃い紫で表現されています。
洪水注意報や警報が発表されたら、川の水位が上がる早いうちから洪水キキクルをこまめに確認するようにしてください。
一般的に、山間部を流れる中小河川は流域面積が狭く勾配が急なため、大雨が降ると急激に増水するという特徴がありますので、自治体の避難情報や水位情報とともに洪水キキクルをみて、早い段階で早めの避難を心掛ける必要があります。
河川沿いやその周辺にいる方は、赤色では自治体からの高齢者等避難の発令に留意するとともに、高齢者等以外の方も避難の準備や、その場所を離れて安全な場所に移動する、うす紫では自治体からの避難指示に留意するとともに、避難指示が発令されていなくても、安全な場所に避難するなど、自ら避難の判断が必要です。

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PDF資料「キキクル　大雨警報・洪水警報の危険度分布」

[ダウンロードURL]
https://kbc.co.jp/r-radio/bousai/pdf/kikikuru.pdf
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（太田）ほかに河川の状況を確認するうえで大切なことはありますか

（重松さん）河川の水量はその場所の雨の降り方だけで決まるわけではありません。
上流では降水量が多い、つまり上流の危険度の高まりはその後、下流に移動してくる傾向があります。目の前の水位だけでなく上流の危険度も追加されたらと、気を配る必要があります。

（太田）だからこそ、洪水警報が出されるようなタイミングでは、まめにチェックする必要があるわけですね。
ほかに気象台のホームページから情報を得るのになにかアドバイスはありますか？

（重松さん）はい、気象庁のホームページにアクセスをすると「あなたの街の防災情報」というページがあります。防災に活用できる様々な情報がありますが、皆さん一人ずつが必要とする情報を一目で確認できるように、画面をカスタマイズできるようになっています。情報の収集も効率的になりますのでおすすめです。

（太田）最後にキキクルについて、リスナーに伝えたいことがあればおしえてください。

（重松さん）危険が迫る前に、いかに早く情報を得ることが出来るかが命を守るためには大切となります。
命に危険が迫る場所を知ることができる「キキクル」は、パソコンやスマホによって気象庁ホームページから簡単にご覧になれますのでぜひ参考にされてください。

（百市）事前に何かを見ておくというと、私はハザードマップの確認ばかり意識していましたが、今のお話を聞くと、「キキクル」はもちろんですけど、今からでも確認できる防災情報がこんなにたくさんあるんだと気づかされました。なので、私も今一度気象庁のホームページを確認してみたいと感じました。

今日のテーマは「情報を取りに行こう　気象台の防災情報キキクルについて　後編」でした。
それでは今日のポイントを太田さんお願いします。

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気象庁ホームページ
キキクル（大雨・洪水警報の危険度分布）
[URL]
https://www.jma.go.jp/bosai/#pattern=rain_level