放送内容

日本赤十字社の災害時の活動について 後編

2021年10月13日

[番組で紹介した情報]

「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。百市なるみです。
毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
今月10月は日本赤十字社福岡県支部の活動についてお送りします。

2回目の今日は日本赤十字社の災害時の活動について 後編です。

(太田)先週は災害時に被災地で活動するために、どのような準備を日本赤十字社福岡県支部がしているのかという話をしました。
実際に被災地でどういった活動をしているのでしょうか。
日本赤十字社福岡県支部の事業課 古川 堅也(ふるかわ けんや)さんにお話しを聞きました

(太田)被災地では実際にどのような活動を行っているのでしょうか?

(古川)救護班は現地到着後、現地医療調整本部の指揮下に入ることがあります。こちらでは災害派遣医療チームのDMATや日本医師会災害医療チームのJMATなど、様々な機関が活動していますが、その中では日赤の医師を中心としたコーディネートチームも活動しており、このチームが日赤の活動を調整しています。その調整の下で救護班は現地で活動を行います。救護班の活動の内容は避難所における救護所の設営や巡回診療、避難所アセスメント活動等多岐にわたります。

(太田)一つの班はどれぐらいの期間被災地で活動するのでしょうか

(古川)活動状況や場所、気象条件等を勘案して決定されますが、基本的には3~5日間です。
但し、日本赤十字社の強みは、全国に約500班の救護班を編成しているため、発災直後のいわゆる超急性期からから発災から数か月経過した復旧・復興が始まる慢性期といわれる時期まで継続的に救護班を派遣し、ニーズに合わせた活動を行っております。

(太田)その医療スタッフが円滑に、業務を行うために事務スタッフも現地に行くわけですよね

(古川)事務職員、いわゆる主事と呼ばれる職種は、医療行為以外のすべてを行います。具体例をあげれば車両の運転だけではなく、救護所等での連絡調整や避難所情報の収集や記録、物品の管理といった直接救護活動に関することはもちろん、救護班要員の衣食住など救護活動が円滑に運用されるための配慮もこの主事の活動となります。

(太田)そして医療救護以外にはどういった業務を

(古川)日本赤十字社において救護業務とは、医療救護のほかに、こころのケアや先週お話した救援物資の備蓄及び配分、災害時の血液製剤の供給、義援金の受付及び配分、その他応急対応に必要な業務であるとされています。
その中でも、義援金については、災害発生後に速やかに義援金口座開設の手続きを行い、県民の皆様からの義援金の受付ができる体制を整えています。
昨年の令和2年7月豪雨においては、発災4日後には義援金口座を開設し、これまでに日赤に50億円を超える義援金が寄せられました。
なお、お寄せいただいた義援金は、被災都道府県が設置する義援金配分委員会へ全額をお届けし、被災された方の被害状況に応じて現金で直接配分されます。

(百市)全国におよそ500班の救護班があって、超急性期から慢性期まで、長期にわたって救護を続けてくれるというのは、すごく頼もしいですよね。

今日のテーマは「日本赤十字社福岡県支部の災害時の活動について 後編」でした。
それでは今日のポイントを太田さん。お願いします。

(百市)このような日本赤十字社の活動は、みなさんからの寄付によって成り立っています。
寄付の方法など詳しくは、日本赤十字社福岡県支部(https://www.jrc.or.jp/chapter/fukuoka/)のホームページをご覧ください。

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