筑後の防災おじさん 吉武章さんに聞く その7
2022年03月30日
[番組で紹介した情報]
「KBCラジオ みんなで防災!」
KBC解説委員の太田祐輔です。
百市なるみです。
(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
(百市)今週は「筑後の防災おじさん 吉武章さんに聞く その7」です
(太田)防災服姿で様々な場所で、防災啓発活動と災害復旧のボランティア活動をされています筑後市の防災士 吉武章さんに防災への思いについて話を聞いています。
吉武さんは「筑後手をつなごう絆の会」という防災啓発団体を作っています。
その団体で災害時に役立つあるものの作成を計画しています。
(吉武)障害者の方が在宅とか避難所生活をされた時に、コミュニケーションが取れずに非常に困っています。
ですから、視覚障害、聴覚障害、身体障害用のスカーフと、それからそういった人を支援する人達用のスカーフを作ろうとしております。
(太田)これですね。大きなスカーフです。
(吉武)75センチ角になっています。
(太田)そのスカーフに「私は看護師です」とか、「私は介護士です」とか、「私は手話ができます」とかのメッセージが四隅に書かれています。
このスカーフを身に着けて、「私は看護師です」というメッセージを伝えれば、周りの人に伝わりますよね。
(吉武)そうです。
(太田)あともう1種類あります。そのスカーフには「私にはゆっくり話をしてください」、「私は目が見えません」、「お手伝いをお願いすることがあります」というメッセージが入っています。
吉武さんたちはこれを作ろうとしている。実際にいろんなところにお話をされていたりするのですか?
(吉武)県の社会福祉協議会の方とか、それから企業の担当者にお願いをしています。
(太田)まだ目処は立ってない感じですか?
(吉武)いえ、このスカーフ2種類を各75枚、計150枚作る予定です。
そのための半分の金額約15万の半分の金額は目処がついています。
(太田)でもこのスカーフは、今作っている数だけじゃなくて、全ての地域にこれがあると避難所運営もスムーズになりますよね?
(吉武)はい。初回ですので150枚なのですが、まだお金が集まればいっぱい作って、僕が行けなくてもその被災されたところに送ってあげるとか、できると考えています。
(太田)こういうのがあると便利だなと思われたのはどういう経験からですか?
(吉武)静岡県で視覚障害者の協議会で作られているものがあるのです。それを参考にしました。ただ予算の関係で、その視覚障害協会では視覚障害者用だけのものを作っているのです。だけども僕らは予算がないで、1枚のスカーフで四つのメッセージを伝えられるように工夫しました。
(太田)ちゃんと有効利用できるように四隅に4つ違うメッセージを書き込めるようにしてあるのですね。
他に何かこれをやりたいってあったりしますか?
(吉武)あとは「手をつなごう・絆の会」という組織を立ち上げて7年になります。その組織の会員をいっぱい増やして、僕のような活動をしていく会員を増やしていきたいと思っています。
(太田)そして、「防災の輪」をいろんなところに広げたいというところですね?
(吉武)福岡県内で、僕と同じような活動できるように育てていきたいなと思います
(百市)避難所で「看護師の方いますか?」とか「手話できる方いますか?」とか、SOSの声をあげることって結構勇気いることですよね。それがスカーフ1つで見てわかるというのは、サポートが必要な方はサポート受けやすくなりますよね。
まさに長く防災活動をされている吉武さんだからこそのアイデアだなと感じました。
(太田)ぜひ協力したいという方は、「筑後 手をつなごう絆の会」まで問合せをしてください。
吉武さんのような熱意を持った人がいろんな地域に出てくるといいなと思います。どうか御体に気を付けて、防災啓発活動をいつまでも続けていただきたいと思います。
KBCラジオみんなで防災
今週は「筑後の防災おじさん 吉武章さんに聞く その7」をお送りしました。