放送内容

赤十字防災セミナーについて

2022年05月11日

[番組で紹介した情報]

(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。

(百市)百市なるみです。

(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(百市)「赤十字運動月間」の今月5月は4回にわたって、日本赤十字社の活動について紹介します。2回目の今日は「赤十字防災セミナーについて」です。

(太田)日本赤十字社福岡県支部事業課の河野真司講習普及係長にお話を聞きました。

(太田)赤十字防災セミナーはどういう内容になっているのでしょうか?

(河野)自分たちの街で災害が発生したときに予想される被害や救助活動、避難生活などの課題を具体的にイメージしながら、いのちを守るさまざまな方法を地域に密着した形で学ぶのが、赤十字防災セミナーです。
このセミナーでは、地震や風水害などの災害発生時にいのちを守り、その後の暮らしをつなぐために、平時から準備すべきことを理解してもらう「災害への備え」や、大規模災害における被災者の体験談を通じて、過去の災害を追体験し、被災の具体的なイメージを理解してもらう「災害エスノグラフィー」、自分たちが居住する地域の防災マップの作成を通じて、防災上の資源や危険個所等を把握・理解し、自分自身や地域での防災意識を高めることにつなげる「災害図上訓練(通称:DIG)」といった内容があります。

(太田)講師役はどういった人たちがされますか?

(河野)日本赤十字社(本社)において、防災教育指導者の養成研修を修了した赤十字職員やボランティアの方々が指導者として活動しています。
指導される皆さんは、お申し込みされた地域コミュニティの希望や開催地域の特性等を踏まえた内容で対応しています。

(太田)募集方法について教えてください?

(河野)日赤福岡県支部のホームページや各市町村の日赤窓口で募集しております。このセミナーでは、町内会・自治会から小学校区程度までを範囲として、特に地域住民の方々を対象としております。専用の申込書をもとにお申し込みください。
詳しくは、インターネットで「日赤福岡 防災」を検索、または日赤福岡県支部 事業課までお問い合わせください。

(太田)コロナ対策などについては、どのようにしていますか?

(河野)新型コロナウイルス感染症まん延下における赤十字防災セミナーは、赤十字講習と同様に、受講者や指導者の安全確保を第一に、マスク着用や手指消毒、換気、身体的距離の確保、健康チェック表による体調チェックなど感染対策を徹底し実施しております。
現在、「災害への備え」の講義のみですが、ICTを活用したオンライン防災セミナーも行っております。
コロナ流行下でセミナーは受けたいけれども会場に行くのはちょっと…という方々にも、解りやすく受講いただけます。

(太田)実際に講習を受けた方から、どのような感想がよせられているのでしょうか?

(河野)セミナーを受講された方からは、「非常持ち出し品などの準備や点検をしたいと思う」や、「何も災害に対して準備ができていないため、まずは、ハザードマップの確認や水、食料の備蓄から始めようと思った」、「自宅での備えや近所の方との付き合い方について、改めて考えるきっかけとなった」などの感想が寄せられています。

(太田)最後に、この赤十字防災セミナーで一番参加者に伝えたいことはどういうことでしょうか?

(河野)災害に備えるためには、自分の身は自分で守るという「自助」、隣近所の方々と協力して助け合う「共助」の力が大事です。
このセミナーを通じて、地域コミュニティにおける「自助」と「共助」の力を高めることによって、災害から多くの人々の命が守られることに繋がります。
特に、「共助」の力を高めるためには、ご近所や地域にいる人を知り、皆で協力しあう関係を日頃から築いておくことが大切となりますので、このセミナーがご近所との関係づくりの一助となればと考えております。

(百市)内容を伺うと、防災マップの作成までされている家庭は少ないと思います。これまさにドキッとされた方、そこまではと思われた方は、積極的にこの防災セミナーに参加してみたいですよね。

(太田)地域での取り組みをスタートさせるきっかけにしてもらいたいですね。

(百市)KBCラジオみんなで防災 今日は「日本赤十字社福岡県支部でも実施しています 赤十字防災セミナーについて」 お送りしました。

ご紹介したような日本赤十字社の活動はみなさまの寄付によって成り立っています。

↓↓↓詳しくは日本赤十字社福岡県支部のHPをご覧ください。↓↓↓
https://www.jrc.or.jp/chapter/fukuoka/

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