大地震に備えよう マンションの防災 その3
2023年03月01日
[番組で紹介した情報]
(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。
(石崎)石崎佳代子です。
(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
(石崎)シリーズでお伝えしている「大地震に備えよう マンションの防災」 今週はその3をお送りします。
(太田)2011年3月11日に東日本大震災が発生、また2005年3月20日に福岡では福岡西方沖地震が発生しています。
いつ発生してもおかしくないと言われている南海トラフ巨大地震もありますし、地震列島の日本では、地震の発生に備えることは大事です。
先々週の放送から福岡市が出しているマンション防災・減災マニュアルを基に、地震にどう備えればいいかを考えています。
(石崎)先週は大規模地震が発災した時に、マンションでやっておくべきことの一つにマンション単位の災害対策本部を設置することという紹介がありました。
(太田)そうですね。例えば要支援者がマンション内にいるときに、どうその人の安全を確保するか。個人個人で取り組むのよりも「チーム」で取り組む方が、いいですよね。
救援物資の分配をどうするかも、こういった組織がないと、なんだかもめそうです。
そういった問題に対処するためにマンション単位の災害対策本部の設置が必要というわけです。
ただですね。普段なんの準備もしていない状況で、いきない災害対策本部を設置するといっても、そんなのすぐにできるはずもありません。
普段から災害に備えて、マンションで準備しておく必要があります。
(石崎)どのような準備をしておけばいいのでしょうか?
(太田)それを今週考えます。例えば、安否確認や総支援者の避難誘導をするために必要なことですね。
福岡市が出しているマンションの防災・減災マニュアルには「チェックシート」があります。
(石崎)どのような備えをしておけばいいのでしょうか
(太田)平時の備え
①救援を呼ぶための笛(ホイッスル)を配布、外部との連絡手段を確認する。
②安否確認のルール(誰がどのような方法で行うか など)を決めておく。
③玄関ドアに貼り付けて、安否をしらせるためのマグネットシートを各戸に配布する。
④年に1回、安否確認訓練を実施する。
⑤自力もしくは同居者の介助で、避難行動がとれない要支援者の名簿を作成する。
⑥エレベーター停電時の要支援者の避難方法を検討しておく。
⑦要支援者の避難誘導訓練を実施する。
⑧居住者に医師や看護師、介護経験者がいないか把握しておく。
(石崎)いざというときに、どんな困ったことが起こりそうなのか、支援が必要な方に何を手伝えば良いのか、イメージをちゃんとしておくということが大事なのですね。
(太田)こういった平時の備えを活かして、災害時には
①安否確認を行う班を組織し、チェックリストやチェックボードを使って直接各戸をまわり、居住者の安否確認を全員で共有する。
②要支援者や負傷者を安全な場所に避難誘導する。
といったことが必要になります。
(太田)自分が住んでいるマンションはなにができていて、何ができていないかをしっかりと確認するようにしてください。

(石崎)KBCラジオみんなで防災、今週は「大地震に備えよう マンションの防災 その3」をお送りしました。