飯塚市の防災教育=小学校教諭の研究から その3
2023年04月19日
[番組で紹介した情報]
(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。
(百市)百市なるみです。
(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
(百市)今週は「飯塚市の防災教育=小学校教諭の研究から その3」をお送りします。
(太田)2003年の飯塚大水害や2018年の西日本豪雨で大きな被害を受けた飯塚市では、小学校や中学校での防災教育が盛んにおこなわれています。
その飯塚市の取り組みの中で、飯塚市立飯塚東小学校の先生がまとめた研究発表について4週にわたってご紹介しています。
先週、先々週と、地域防災の担い手と子どもたちを引き合わせ、子どもたちが自発的に動くように促しながら、独自の防災マップやマイタイムラインを作っていった取り組みについて話を聞きました。
今週はこの取り組みを行った飯塚市市立飯塚東小学校の桑岡貴志先生に、防災教育についてどう感じたかを伺います。
(桑岡)子どもたちは自分の命は自分で守るという思いが高まっていったことと、そして大切な人の命や家族の命を守りたいという意識も高まっていたということが考えています。また、防災教育を学校だけではなくて、行政や地域と協働することによって、効果が高まっていたなぁというのを実感しています。
(太田)先生見ていて、子供たち頼もしいなっていうふうに感じられたのではないですか。
(桑岡)最後、吉田危機管理監からも授業の中で、「君たちは防災のキーマンだ」と言っていただいてですね、なんかこう聞いていて、私の方がなんかこう涙出そうな感じでした。
(太田)学校って結構、忙しかったりするじゃないですか。地域と一緒に防災に取り組むっていう時間がなかったりすると思います。そんな中で、どう工夫して行けばいいっていう風に先生は思われますか?
(桑岡)なかなか時間が今たくさんですね行事等もある中で、時間を生み出していくのがなかなか難しいと思うのですけども、やはり各教科等の関連、社会科や、理科ですよね、関連しながら、やはり地域の課題って今迫っていますので、そこはやっぱり私たち教員も考えて、一番子どもたちが自分の命を自分で守るということを考える、身につけるために、少しでもその各教科と関連しながらですね生み出していくことが必要かなと思っています。
(太田)行政とか地域とかと連携してできるっていうよさがありますよね。
(桑岡)そうですね。やはり地域の方、行政の方の想いをですね、学校と三者がやっぱ最初に共有した目指す子どもの姿と言いますか、こんな子供達を育てたいなというのですね会議の中で話し合って、みんなが共通した段階でやったというのがですね、一番今回大きかったかなと思っています。
(太田)先生が今後どういう風にこの子供たちの防災について取り組んでいきたいっていうふうに考えているか、最後に教えてください。
(桑岡)自分の命は自分で守るということも大切です。今後も大切にしていきたいと思っています。そしてそれを超えてですね、共助や公助の視点から地域の避難所であったり、これからの災害に強い街にしていくために飯塚市の方に提案したりとかいう力もつけていくような子供たちになってほしいなと思っています。
私たちが常々考えていますのは、子供達の命を守ることも大切ですけども、この子達が十年後、二十年後に社会へ出ていく中で、子供たちが学んだことを多くの方々に伝えて欲しいという思いもありますので、子供達の未来の為にも防災教育を進めていきたいなと思っています。
(百市)これまで子供たちの学びから、私自身も親として気づけることがあるなと思っていたのですけど、その受け身の姿勢ではいけないなと思いました。その子供たちの意識が高まったのは、行政や地域の人たちの大人の方々の取り組みがあってということなので、私も子どもたちを育てる一員として、親として、もっとできること、ちょっとしたことでもいいから、アクションを重ねていかなければいけないと思います。
(百市)KBCラジオみんなで防災
今週は「飯塚市の防災教育=小学校教諭の研究から その3」をお送りしました。
太田さん来週は?