放送内容

日本赤十字社の海外での活動について~その2

2023年10月11日

[番組で紹介した情報]

(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。

(百市)百市なるみです。

(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(太田)災害発生時にいち早く現場に駆け付け災害支援活動を行う日本赤十字社は海外での災害支援活動や人道支援活動を行っています。
福岡市南区にある福岡赤十字病院から派遣されて支援活動に従事した看護師の方のお話をお届けしています。

今週は先週に引き続き パレスチナで昨年4月から9月まで5か月間、医療支援活動に参加した福岡赤十字病院の前澤 裕未(まえざわ ゆみ)看護師です。
前澤さんは今回初めて海外へ派遣されました。
現地の活動でかけてもらった言葉で印象に残っているこの言葉はこういった言葉だったそうです。

(前澤)これは日々かけていただいた言葉なのですが、ある時をきっかけにすごく感じるようになったのが、私は手術室で主に活動させて頂いたのですが、なるべくみんなの仲間になって指導していくということをすごい自分の中で大切にしていて、ある時、昼ご飯の時間になって手術室を出たら、私の分の昼食がスタッフと同じように置かれていて、「ゆみ」ももちろん仲間なのだから、これは食べていいと言われてみたり、あとは女性がその時1人しかいない状況だったのですけど、ある会話の中で「今はゆみと2人でいるからいいよね」っていう風に自分も仲間の一としてカウントしてもらえているのだということが、すごく自分の中では大事にしているところでもあったので、すごくありがたいなと思いながら活動をしていました。

(太田)今回、初めて現地に行かれて、海外での支援活動をされて、日本赤十字社が海外での支援活動を行う意義みたいなものってどういう風に感じましたか?

(前澤)活動して本当に大きく感じたことなのですけど、やっぱり事業や活動を継続できるっていうところはすごく大きいと思いますし、この事業に関しても適切な要員といいますか、その活動にふさわしい要員が選ばれたり、自分で選択していくことで最大限、その要員が持っている力が発揮できるような環境で派遣できるっていう所はすごく大きいと思いますし、あとは組織的な部分で言うと、私も活動中にすごく感じたのですが、本社の方だったりとか、福岡赤十字病院のスタッフだったりというところが、精神的なサポートだったり、システム的な技術なサポートっていうところを大きくしてくださるので、私たちが現地で安心して活動できるっていうところはすごく大きいと思います。

(太田)高校生のころから海外に行こうという風なことも考えてらっしゃったっていう話をされていましたが、今ラジオを聞いているそういう風に自分も海外に行ってみたいなって漠然と思っている人に、何かメッセージみたいなものをあったら教えてください。

(前澤)海外に行きたいということに限らず、私は本当に子供の時からチャレンジしたいって思うことはどんな一歩からでもチャレンジしてきて、でそれが結果に結びつくかじゃなくて、チャレンジしてみてどうだったかっていうところがすごく人生の中では大事なのかなと思っていますので、ぜひ海外に行きたいって思っている方ももちろんですし、行ってみたらいいと思いますし、例えば行けなくても、例えば赤十字のように行くスタッフを支える役割というのも、すごく大きいと感じますので、何らかの形で関わることはできるので、その思いを大切にしてほしいなと思います。

(百市)海外への思いを募らせている方にとって、この前澤さんの姿とか言葉は、色んなトライの仕方があるのだと教えてくれているようで、ちょっと一歩踏み出すのに、勇気をもって進めるような力強い話だなと感じました。

(太田)体は小柄なのですが、すごく意思があって、パワーあふれる方なんです。

(百市)なんだか私までワクワクしてきました。

(百市)KBCラジオみんなで防災
今週は「日本赤十字社の海外での活動について その2」をお送りしました。

ご紹介したような日本赤十字社の活動はみなさまの寄付によって成り立っています。
詳しくは日本赤十字社 福岡県支部のHPをご覧ください。 

日本赤十字社 福岡県支部
https://www.jrc.or.jp/chapter/fukuoka/

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