福岡管区気象台 中本 能久(なかもとよしひさ)台長に聞く その4
2023年12月06日
[番組で紹介した情報]
(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。
(百市)百市なるみです。
(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
(百市)今週は「福岡管区気象台 中本 能久(なかもとよしひさ)台長に聞く その4」をお送りします。
(太田)福岡市中央区大濠にある福岡管区気象台 私たちの日常生活にとってなくてはならない気象情報や、危険が迫っているときの防災情報を発信しています。
その福岡管区気象台のトップ、中本 能久(なかもとよしひさ)福岡管区気象台長のお話をお送りしています。
先週は気象台から出される防災情報についてお話を聞きました。
今週は災害から住民の命をまもるために、気象台と自治体はどう連携しているのかを伺います。
(中本)梅雨時から我々は出水期って言っているのですけれども、それに関してはですね、毎日、各自治体とリモートでつないでテレビ会議をしています。我々は気象の解説をして、質問があれば受けているという形になります。それは日々情報が違いますので、緊迫した時には、緊迫したような情報も当然、提供します。それから、それ以外についても、週に一度は必ず自治体とつないで、解説を行っていて、その際には全て質問を受けていますので、それで 皆さんの理解を深めようとしています。
(太田)全体に対してのそういう会議 みたいなものをやっていて、質問にも受け付けているし、情報発信もされているっていうことですね?
(中本)梅雨時ですと、非常にその降水期間が長かったり、メリハリがあったりして、そこをどううまく解説していくかということと、全体のことを我々は管区としては話そうするのですが、個別自治体の影響についても、お話はさせていただいて、理解をしていただきたいというふうには考えています。
ですから、個別の質問は全て受けて、回答しているという形になっています。
(太田)危険性が福岡県内でもバラバラだったりすると思いますが、個別に情報を伝える手段っていうのも持っていたりするのでしょうか?
(中本)個別にはですね、本当に緊迫した段階では直接電話をします。
電話をして、担当者あるいは首長さんにお伝えをして、連絡をするようにはしています。その他に、我々、首長さんの所っていうか、各自治体には、年に1回はできるだけ回るようにはしていて、そこでお話をさせて頂いたりもしています。
(太田)いざという時、ここは危ないという時には、そういう首長さんとのネットワークも持っていたりするわけですね?
(中本)そうですね。担当者であったり、首長さんであったりそういう連絡をします。
(太田)その情報をもとに、担当者の方が首長にあげる、あるいは首長がその情報を受けて、避難に関する情報を発信するというふうなことになるわけですね。
ですから、やはり気象的な裏付けもちゃんと取った上で、自治体は避難情報を出していると?
(中本)そう思います、そう考えております。はい。
(百市)出水期に各自治体と毎日リモート会議という、この「毎日」に驚きました。私たちが情報を受け取るときというのは、何かあった時、何かある直前に感度を高めますけど、裏で毎日支えて下さっている方がいるのだということに驚きましたし、私福岡に住んで5,6年なのですが、福岡って本当に、エリアによって危険度が全然違うなと感じています。
だからその中で私たちの生活が守られて、そして正確にかつスピーディな情報を手に入れることができているということは、日ごろからの気象台、各自治体のチームワークがあったのだと驚きました。
(太田)出水期でない時も、週に1回、結びつきがあること重要で、気象の世界というのは、エリアによっても違いますし、急激に状況が悪化する ことがあります。その急激に状況が悪化する中で、連携していくためには、やはり普段から顔の見える関係というのをしっかり作っておかないといけない。そういう考え方に基づいて、週に1回、会議を開いているそうです。だから連携が保たれているというところですよね。

(百市)KBCラジオみんなで防災
今週は「福岡管区気象台中本能久(なかもとよしひさ)台長に聞く その4」をお送りしました。
太田さん、来週は?
(太田)中本台長から住民のみなさんに是非とも伝えたいことを伺います。
