放送内容

大牟田市の栗原敬幸(くりはら・たかゆき)防災危機管理室長に話を聞く その9

2025年01月15日

[番組で紹介した情報]

(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。

(百市)百市なるみです。

(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(百市)今週は「大牟田市の栗原敬幸(くりはら・たかゆき)防災危機管理室長に話を聞く その9」を お送りします。

(太田)令和2年(2020年)7月に大規模な浸水被害に襲われた大牟田市最大で1.9mの浸水被害が発生した樋口町周辺では床上浸水681世帯、床下浸水312世帯を数え、1人の尊いいのちが失われました。
発生当時も現在も災害対応の陣頭指揮にあたる大牟田市の栗原敬幸防災危機管理室長にお話しを伺います。

今週は栗原さんに、今後防災について、どのようなことに取り組みたいとかんがえているのかについて伺っています。

(栗原)いま私がやらなきゃいけないっていうのは、室長としての事になるのですが、人材を育成するというのが私の大きな仕事ですね。そんな私も若くありませんので、近い将来、役所を退職するという形にもなると思いますので、その後に引き継いでくれる後輩たちをどう育てるかっていうのが、今一番の私の大きな宿題になっています。
室長抜きっていうことであれば、防災っていうのはディフェンスじゃないですか、守るっていうことで、でもディフェンスのやり方、バスケットとかサッカーとかで言うハーフコートのマンツーマンで行くのか、それともオールコートのゾーンプレスでどんどん
積極的にディフェンスをして点を取っていくのか。やり方あるわけですよね。
そのやり方をどうやるかでずいぶん何年後の大牟田って、自分たちが住んでいる街っていうのは変わってくると思いますので、まあそういったところをですね、さっき言った若い人たちに引き継ぎながら、具体的な取り組みに繋げられるように考えていかなきゃいけないかなと。
災害っていつ起こるか分かりませんので、早くやったことに越したことは絶対ないですね。
だからやっぱりどんどんどんどん積極的に仕掛けていかなきゃいけないって思いますし、特に人を作るっていうのは、市役所もそうですけど、地域でもやっぱり人を作るっていうのが重要になってきますので、そういったところの仕掛け、取り組みっていうのを早め早めに打つことで、それが何年か先に花開いていくのではないかなと思いますので、そういう意味ではそういった部分では、オールコートでやるべきところはやる。
ここはちょっとハーフコートで少し抑えてっていうようなメリハリをつけながらですね、やっていくというのを今そうかなと思っています。

(太田)担い手を作っていくということがものすごく今日本中で大事になっていますよね。

(栗原)そうですね、はい。防災だけじゃなくて、やっぱり人作りっていうのは一番大切じゃないかなと思いますし、女性の参画っていうのをまあよく言われますけど、まあそういう言葉自体があることがですね、本当は違うんじゃないかなと。そうじゃなくても女性がどんどん入ってくる。防災の分野でもやっぱり女性の方がしっかり入っていただければ、また変わってくるのではないかな。それこそ暮らしの中に溶け込みやすくなるのではないかなというふうにも思いますんで、今防災士の養成講座やっていますけど、結構女性の方がいっぱい今度受講されますから、そういった方々がしっかり活動していただければ、また変わった社会になるのではないかなと思います。

(百市)若い担い手の方が必要、本当にその通りだと思うのですが、ただ働きざかりの今のお父さん、お母さんってとにかく忙しい方が多いと思います。
だから、優先度が下がってしまうのはわからなくもない。からこそ、ただこれが家族ぐるみですとか、子ども同士でできたり、もっと防災というものが日常に意識的に取り込めたら勝ちだなって思いました。

(太田)そうですね。そういう空気を変える、ひっぱっていく若いリーダーみたいな人がいろんなところに増えるといいなと思います。

(百市)KBCラジオ「みんなで防災」 今週は「大牟田市の栗原敬幸(くりはら・たかゆき)防災危機管理室長に話を聞く その9」を お送りしました。

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