放送内容

日本赤十字社福岡県支部の活動 ~今年8月の大雨災害について~ ②

2025年10月14日

[番組で紹介した情報]

(太田)KBCラジオ ヒルマニ 後半のこの時間は「みんなで防災」をお送りします。

ヒルマニ火曜日後半戦
今週は「KBCラジオ みんなで防災!」をお送りします。
KBC防災ネットワーク主幹兼解説委員の太田祐輔です。

引き続きスタジオには加藤恭子アナウンサーです

(太田)この時間はあなたの命を守る防災について考えていきます。

(太田)この10月のこの時間の放送は
4週にわたって災害時にいち早く現地に駆け付け、
救護活動に重要な役割を果たしている日本赤十字社の活動についてお送りします。

今週は今年8月の大雨災害についてお送りします。

2025年8月上旬、福岡県では、複数の地域で線状降水帯が発生し、記録的な大雨となりました。特に、8月10日には、福岡市西区や糸島市、久留米市、うきは市などで1時間に約110ミリの猛烈な雨が観測され、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。

この時九州の他県でも大雨の被害が出ました。
先週お伝えしたように日本赤十字社福岡県支部はその時に鹿児島県の霧島市に向けて支援物資を送りました。
どういった支援物資を送ったのか、そして普段からどんな気持ちや志を持って活動を行っているのか。

災害救護に従事した 日本赤十字社福岡県支部 救護・福祉係の外尾陸(ほかお りく)さんに話を聞きます。

(太田)今年8月、大雨で被害を受けた 鹿児島の被災地に日本赤十字社福岡県支部から救急セットを送ったということなんですが、救急セットはどういう内容になってるんですか 。

(外尾さん)はい、タオルや歯ブラシ、ラジオなど、避難先で必要となるものを23種類揃えた物資になっております。

(太田)他にも一度見せていただいたことがありますが、洗濯物を干すためのロープなどきめ細かく考えられたものが入ってますよね。
その救急セットっていうのはどれぐらいの数備蓄されてるんですか。

(外尾さん)はい、福岡県支部の倉庫には約2300世帯分管理しています 。
福岡県支部の血液センターの北九州事業所や福岡県内の各市町村にある日赤の窓口にも管理してもらっています。

(太田)いざ災害が起きそうな時には、近くの備蓄箇所から速やかに物資がおくれるようにしているわけですね。
そして実際に災害が発生した時に備えての訓練もおこなってますよね。

(外尾さん)はい。訓練は救護活動を行える職員を育成するための訓練を行っています。
エアテントなど資機材を取り扱いに関する訓練も行っています。
また、行政主催の訓練にも参加していますので、医療救護所の運営など有事に備えた訓練を行っています

(太田)災害の時に現地に送られるのは物資だけではなくて、外尾さんのような人材も現地に送られますよね。現地に送られたスタッフはどのような役割を果たすのでしょうか。

(外尾さん)主に医療救護の提供を行うことと避難所の衛生面のアセスメントを行うような活動を行っています。

(太田)現地に入ったいろんな動きの中の中心になって働いているんですね。
どのような思いで日赤の方々はそういった活動をおこなっているのでしょうか。

(外尾さん)苦しんでいる人を救いたいという思いから医療や物資の提供を行っています。
平時からも、防災セミナーなどで 県民の皆様の防災意識の啓発や訓練を通じて いざという時に備えています。

他の県支部とも関わりがありますので、福岡県 が救護班を派遣したら次は佐賀県が派遣するみたいな継続的な支援を行えるがのが日赤の強みかなと思います。

義援金を日赤では募集しております。
被災地の出身の方が義援金を持ってきてくださることも多いです。
そういった方のお話を伺うと、遠く離れていても支援したいという思いを日赤を通じて叶えることができているとていうところに自分自身もすごくやりがいを感じます。
ご寄付で日本赤十字社は成り立っております。
県民の皆様からのご寄付やお声がけが私たちの力になっています

(太田)何か被災地のために、困った人のためにできることをしたいと考えたときに何ができるのか。
その思いにこたえる活動も日本赤十字社は行っているのだと外尾さんの話をききながら思いました。

(太田)KBCラジオ「みんなで防災」
今週は今年8月の大雨災害時の福岡県支部はどのような活動をしたのかを日本赤十字社福岡県支部の外尾陸(ほかおりく)さんに聞きました。
このような日本赤十字社の活動は、みなさんからの寄付によって成り立っています。寄付の方法など詳しくは、日本赤十字社 福岡県支部のホームページをご覧ください。

URL⇒ https://www.jrc.or.jp/chapter/fukuoka/

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