7万人が一つの組織で動く!元銀行マン職員が語る 日本赤十字社の強みと、私たちが今できる防災
2026年10月21日
[番組で紹介した情報]
【 毎週水曜日午後0時40分からは地域リポーターが街の話題を発信する「発信!GT-R」あるいは防災について語る「KBCラジオみんなで防災」をお送りしています。
担当するのは防災ネットワーク主幹のKBC太田祐輔解説委員です】
今回の「KBCラジオみんなで防災」では、7月に発生した熊本の豪雨災害で支援活動を行った日本赤十字社福岡県支部の活動を紹介。
ゲストに事業課長の福岡大輔さんを迎え、災害時の知られざる「後方支援」の役割や、私たちが今からできる防災への備えについてお話を伺いました。
■災害現場の最前線だけじゃない!日本赤十字社の「後方支援」という重要な役割

日本赤十字社(日赤)といえば、災害発生時にいち早く現場に駆けつけ、救護活動を行うイメージが強いですが、その活動は最前線だけではありません。
熊本豪雨の際、福岡さんは福岡市南区にある支部事務所から、現地の活動を支える「後方支援」を担当していました。
太田:福岡課長はどういう活動をされたんですか?
福岡さん:私自身はですね、実は、あの熊本県には1回も行ってなくて、あの福岡市南区にある日赤の福岡県支部内で、え、ずっと活動してました。
太田:どういう内容の活動を?
福岡さん:そうですね、まあ大きくはもう調整業務というところになるかなと思います。
この「調整業務」とは、1〜2カ月にわたる長期的な支援を見据えた人員のコントロールや、他の支援機関との連携、さらには救援物資やボランティア、寄せられた義援金の管理など、多岐にわたります。
現地のチームが活動に専念できるよう、後方から全体を支える極めて重要な役割です。
普段は、一般の方向けにAEDの使い方や防災セミナーなどの講習を行う事業課ですが、災害時にはその経験を活かして、こうした司令塔としての機能も担っているのです。
■全国7万人のネットワーク!日本赤十字社の強みと連携の仕組み

災害支援において、日本赤十字社が持つ最大の強みは、全国的なネットワークと統一された指揮命令系統にあります。
太田:日本赤十字社が持つ強みみたいなものは、福岡さんはどういう風に感じてます?
福岡さん:全国にネットワークを持つ単一の組織ですよね。
やはり全国の赤十字の職員っていうのは、合計すると7万人近くになるんですよ。
その7万人が一つの指揮命令系統に沿って統一した行動とか支援を実施できるっていうのは、これはやはり大きな我々の強みなのかなという風に感じてます。
日赤は全国を6つのブロックに分けており、福岡県支部は九州・沖縄を管轄する第6ブロックの「代表支部」という立場。
災害時には、このブロック内の各県支部が持つ人員や物資を把握し、最も効果的な支援ができるよう采配を振るいます。
こうしたスムーズな連携は、日頃から行われているブロックごとの合同訓練の賜物。
訓練を通じて「顔の見える関係づくり」ができているからこそ、いざという時に遠慮なく協力し合えるのだと福岡さんは語ります。
■「他人事」から「自分事」へ。今すぐできる防災アクション

福岡県や佐賀県では、毎年のように大雨による災害が発生しています。
隣県の熊本で起きた災害も決して「他人事」ではありません。
福岡さん:その全国各地で頻発している災害っていうのを、まあ他人事として捉えるのではなくて、やはりそのような災害を目にするたびにですね、改めて自分自身の周りの備えっていうのを確認してもらうだけでも、かなり防災・減災の意識が高まって自分の命を守ることにつながるんじゃないかなと思ってます。
日赤では、こうした防災意識を高めるためのセミナーを、地域や企業の要望に応じて開催しています。
内容は、自助・共助の考え方を学ぶ講義形式のものから、自分たちが住む地域の危険性を地図で確認するグループワーク、避難所運営を模擬体験するゲーム形式のものまで様々。
校区や自治会、企業単位での申し込みが多く、それぞれのニーズに合わせたカリキュラムを提供しているそうです。
「こういうことを知りたい」という相談からでも構わないので、まずは日本赤十字社福岡県支部の事業課に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
このような日本赤十字社の活動は
活動を支える方の寄付によってなりたっています
詳しいことは日本赤十字社福岡県支部のHPをご覧ください。
https://www.jrc.or.jp/chapter/fukuoka/