放送内容

『お寿司で学ぶSDGs出張授業!』

2022年06月25日

第100回目の放送は『お寿司で学ぶSDGs出張授業!』

SDGsの目標との関係は…
目標12 『 つかう 責任 つくる 責任 』
目標14 『 海の豊かさを守ろう 』
目標17 『 パートナーシップで目標を達成しよう 』です。

大手回転寿司チェーン「くら寿司」が、
漁業創生や食品ロスを題材に、SDGs学習を行う
「お寿司で学ぶSDGs出張授業」を、今年4月から本格始動しました。
全国初の授業が5月24日に石川県で行われ、
先週6月17日には、福岡市立弥永(やなが)小学校で
4年生から6年生を対象に実施されたということで、
今日はその出張授業について、当日の様子を交えながらお送りしました。

元気なあいさつで始まった授業、まず、くら寿司 広報部の方々が、
児童のみなさんに、映像や魚の模型なども使いながら、
魚の数の減少や、漁師さんの数の減少など、
海の環境や漁業の今について話し、将来、お寿司が食べられなくなる
可能性があることを伝えます。驚いた様子の児童たちでしたが、
ここから、そんな未来を変えるために何ができるのか、
授業を通して考え始めました。

くら寿司が食品ロスを削減するために行っていることの1つ、
「低利用魚」の活用についてわかりやすく説明。
あまり市場に出回っていない「ウツボ」や、「シイラ」、
「ニザダイ」などといった魚に工夫を加え、
加工体制などを整えることで商品化に成功したことで、
これまで値がつかなかった魚の付加価値を高め、
漁師さんの生活を支えるとともに、なり手を増やすことにも
つながっているということなんです。
その後、実際に回転寿司屋さんを体験しながら、
食品ロスの課題や削減に向けた難しさを学びました。

お寿司のサンプルを前に、児童たちは、「作る側」と「食べる側」に分かれ、
体育館に設置された、お店さながらの機械式レーンの周りに並びます。
「作る側」は、どんなネタにどれぐらい注文が入るかを予測。
ネタの人気ランキングも置かれていたものの、
 児童によって、流すネタはさまざま。
「食べる側」の子どもたちが好きなお寿司を選んでお皿を取った結果、
大量の「食品ロス」が出てしまいました。
お店がお客さんとニーズを読み取るのは難しそうですし、
この問題ばかりは、どうしようもないように思えるのですが、
くら寿司では、問題解決に向けて、ICTを活用し、
「お腹の空き具合」を数値化することで、さまざまなロスを
減らすことができているそうです。

こういったくら寿司の取り組みを知り、課題の解決策を考え発表した児童たち。
もしかしたら、今回の出張授業で、海の未来、魚の未来を変える子どもたちが
出てくるかもしれません。

今年度だけで全国およそ40校で出張授業を予定しているというくら寿司、
今後の取り組みにも注目です。

このように、SDGs推進への取り組みを行う企業と教育現場が一体となって、
小さいころからSDGsへの意識を高めていく取り組みって、とても大切ですね。

◆「出張授業 お寿司で学ぶSDGs」について、もっと知りたい!という方は、
 下記リンク先からご確認ください。

過去の放送内容