『し尿処理施設で鋸屑(のこくず)を再利用?』
2022年12月10日
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第124回目の放送は『し尿処理施設で鋸屑(のこくず)を再利用?』
SDGsの目標との関係は・・
目標8 『 働きがいも 経済成長も 』
目標9 『 産業と技術革新の基盤をつくろう 』
目標12 『 つくる責任 つかう責任 』
目標15 『 陸の豊かさも守ろう 』
木工の町・大川市にある し尿処理施設 大川柳川衛生組合「筑水園」では、
市内の木工事業所から出た鋸屑(のこくず)の廃材を集めて、
施設の燃焼炉の燃料として再利用しているほか、
それでも余ってしまった鋸屑(のこくず)から、
さらに「木質(もくしつ)ペレット」を製造し、
一般家庭や農業用ハウスの暖房用の燃料としても利用されているそうです。
これ、全国初の取り組みなんだそうですよ!
そこで、詳しいお話を、
大川柳川衛生組合 事務局長の 中川初治さんに伺いました。
し尿処理施設で、鋸屑(のこくず)を再利用する取り組みを始めたきっかけは
平成20年~21年。燃料費が2倍になったそうでして、
その際に産業廃棄物になってしまう木工屑をどうにかできないかと1年研究。
燃料に再利用することに成功し、県の認可を得て本格的な実現に至ったそうです。
多い時で制限しなければならないぐらい集まるという鋸屑(のこくず)ですが、
ひと月に1立米の1トン袋180個分を使って燃料やペレットとして
再利用していたということなんです。
もちろん、さまざまな検査もして無害かどうか確認済のものなんだそうですよ。
灯油1リットルに対してペレットが2キロ必要ですが、
市販のペレットはあまり価格が変わらないのに対して、
この大川柳川衛生組合のペレットは1キロ7円で提供されています。
ただ、木材の供給不足=いわゆるウッドショックや、
原油価格高騰もあって、あまり木材の余りが入ってこないとのこと。
近年、ウクライナ侵攻など世界情勢の悪化もあり、とても厳しい状況で
現在木質ペレット製造は休止状態なんだそうです。
全国の先駆けとなるすばらしい取り組みですし、
世界情勢の安定や木材供給不足が解消して、
こういった取り組みがより広がっていくといいですよね。
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