放送内容

『オーガニックをもっと日常に!』

2022年04月23日

第91回目の放送は『オーガニックをもっと日常に!』

SDGsの目標との関係は…
目標12 (SE)『 つくる責任 つかう責任 』
目標13 (SE)『 気候変動に具体的な対策を 』
目標14 (SE)『 海の豊かさを守ろう』
目標15 (SE)『 陸の豊かさも守ろう 』です。

今日は、一般社団法人 ジオーガニックデイズ 代表理事の 石橋智子 さんに
お話を伺いました。

◇来週25日月曜日から29日金曜日・祝日まで、
 大丸福岡天神店エルガーラ・パサージュ広場で、
 「第6回福岡オーガニックマルシェ」を開催。
 このマルシェを運営し、福岡・天神を中心にサスティナブルな社会の実現を目指し、
 未来の子どもたちに安心安全な食と地球環境を残すための活動をしていらっしゃる
 一般社団法人 ジオーガニックデイズの取り組みについて聞きました。

*「オーガニック」…言葉としてはよく聞きますが、改めて、「オーガニック」とは?
 どんなものが並ぶマルシェなのでしょうか?

 有機栽培や環境保全型農業を行う農家への支援やそれらの材料を使って
 六次化された商品 が並びます。 また、添加物を使用しない
 無添加の商品も多数並びます。
 オーガニックがなぜ大切なのかというと、農薬、化学肥料を使わない農法は人にも
 環境にもやさしいです。土壌や水質汚染につながらず、生態系へ配慮されている
 オーガニックはSDGsそのもので、全ての命が幸せになるための仕組みだと思います。
 オーガニックのものを広めていくことは未来への幸せの種まきだと感じます。

*一般社団法人 ジオーガニックデイズのマルシェ以外の活動としては…

 オーガニック商品をマルシェ以外にも店舗やオンラインで販売しています。
 無添加、オーガニックの商品開発もしており、今年からお弁当のプロデュースも
 始まりました。今回のマルシェで日音ごはん、お野菜たちの折り詰が新発売です。
 5月からはオンライン食育講座も始まります。栄養士や食育プロデューサーの
 栄養、美容、健康、子育てに関するセミナーを開催します。
 誰でもがすぐに取り入れられる情報をわかりやすくお伝えします。
 それからマルシェメンバーやインスタなどで一般に募集をして、
 月に一度ビーチや街の清掃活動をしています。暖かくなる5〜11月は
 糸島のビーチクリーンへ。
 12〜4月は親不孝通りの清掃をボランティアでやっています。
 年に2〜3回ほどオーガニックマルシェを開催していますが、
 毎回売上金より復興支援に寄付させていただいています。

*そもそも石橋さんは、なぜオーガニックに関心を持ち、
 こういった形で広めていかれようと思われたんでしょうか。

 10年くらい前から本格的にオーガニックに興味を持ちました。2人目の妊娠からです。
 妊娠中に添加物を食べると吐いてしまい、食べられなくなりました。
 それで食の大切さに気づいたのです。
 出産後も子どもが食べるものにはいろりろと気をつけていて、独学で学びました。
 それで7年前にオーガニックレストランを開業しましたが、1年ほどで閉店。。。
 まだ時代が早かったんだと思います。その時も店休日に毎月オーガニックマルシェを
 開催していました。まさかその後にこんなに大きな規模のマルシェを
 主催するようになるとはその時は全然思っていませんでした。

*一般社団法人 ジオーガニックデイズとして活動していく上で
 お客さんの反応や変化で感じること、逆に課題だと感じる点は…?

 初めてオーガニックマルシェを開催したのは2019年の秋の警固神社でしたが、
 福岡ではオーガニックマルシェがなかったので出店者さんが集まるのかわからず、
 社会実験的にやってみました。その時にお客様も出店者さんにも
 とてもよかったと喜ばれたんです。通常のマルシェでは慣行農業で作られたものや
 オーガニックのものが一緒に販売されていますが、表示がされていないことも多く、
 どれがオーガニックなのかわかりづらく、買う側にとって不親切だと感じていました。
 福岡オーガニックマルシェは独自の基準を持っていますので、
 それをクリアしたものが並びます。私自身が慣行栽培のものや添加物が入ったものは
 買わないので、安心安全で健康や環境に配慮されているものだけが並ぶマルシェが
 あったらいいなと思い開催したわけですが、出店者さん同士も同じような方向性で
 がんばっている方々なので、意気投合し横の繋がりもでき、
 開催中にコラボ商品が生まれたり、その後も良いお付き合いができているようです。

 課題だと感じるのは、オーガニックに対する認知度がまだまだ低いことや
 誤認が多いということです。欧米や先進諸国ではオーガニックはスタンダードに
 なってきていますが、日本はまだまだです。
 昨年の2月に農水省が「みどりの食料システム戦略」を発表し、
 有機農業の農地を2050年までに全体の25%にすると国が掲げました。
 現段階では0.4%ほどなので、これからどんどん有機・オーガニックのものが
 増えていくと思います。

*今後の展望や目標について

 オーガニックマルシェの畑を作りたいなと思っています。
 マルシェの運営母体はジオーガニックデイズという一般社団法人なのですが、
 その賛助会員さまやマルシェのお客様と共にオーガニック野菜を育てて、
 調理してみんなで食べたり、マルシェで販売したいですね。
 今年からマルシェを応援してくださる賛助会員さまを
 個人会員、法人会員と募集しています。

◆「第6回福岡オーガニックマルシェ」
 開催場所: 大丸福岡天神店(福岡市中央区天神1-8-1)パサージュ広場
 開催日程: 4月25日(月)、26日(火)、27日(水)、28日(木)、29日(金)
 開催時間: 11:00~18:00

 食品ロスをテーマにした映画「もったいないキッチン」上映会や
 循環生活研究所によるハーブプランターづくりワークショップ(25日)、
 食品ロス展示や、食品ロスのトークライブ(25日)、マルシェ音楽会など
 様々な催しも盛りだくさんです!
 感染対策をして、ぜひお出かけください。

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