朝倉のナシを使った梅酒 クラファン限定のボトルドカクテルにも注目集まる~ふるさとWish朝倉市~

フルーツはすべて国産 右から2番目がナシ

江戸時代後期創業の老舗蔵元「篠崎」(福岡県朝倉市)。肥沃(ひよく)な筑後平野と筑後川に恵まれた朝倉の地で酒造りを続けてきた同蔵元が未曽有の水害に襲われたのは、2017年のことでした。製造現場が壊滅的な被害を受け、再開には膨大な時間が掛かると誰もが思いましたが、同社の作る甘酒や焼酎、日本酒のファン、取引先など多くのボランティアが駆けつけ、約2カ月後には甘酒作りを再スタート。奇跡の復活を遂げたのです。

果汁が多いため、少し濁っている

「篠崎フルーツ梅酒」は全6種。青森県のリンゴ、高知県・馬路村のユズ、福岡県のイチゴ(あまおう)、朝倉のナシ、国産のモモ、宮崎県産のプレミアムマンゴーと、どれも国産のフルーツを使っています。岡部来亜リポーターは「あまおう」を試飲しましたが、「めちゃくちゃイチゴ!」とびっくり。「イチゴ果汁を贅沢に使っています」と同社の梅野尚平さん。農家から新鮮なイチゴを生で仕入れて搾汁しているそう。さらに、梅酒にはそれぞれの果汁の雑味やえぐみを上手に調和してくれる効果があり、フルーツのいいところを引き出してバランスのいいお酒に仕上げているといいます。

朝倉の復興を願うスローガン

ナシの梅酒には「一歩、一歩、あさくら」というタグが付けられています。これは、朝倉一帯で九州北部豪雨後に掲げられているスローガン。被災した高木地区のものを梅酒に使い、売り上げの一部を朝倉市に義援金として寄付しているそうです。

リキュール「朝倉」を使ったボトルドカクテルを開発

今取り組んでいるクラウドファンディングにも注目が集まっています。コロナ禍の時間を有効活用し、福岡を代表するバー3軒とコラボして、同社のリキュール「朝倉」を使ったクラウドファンディング限定のボトルドカクテルを開発。ボトルドカクテルは、各バーがこだわりのオリジナルレシピをボトル詰めしたもので、数年前から海外ではトレンド化しています。自宅でバーの味を楽しめるとあって、このコロナ禍で世界的にも人気が過熱。同社でも長年の夢だったプロジェクトが、ついに実現したといいます。詳しくは「キャンプファイヤー ボトルドカクテル」で検索を。

同社は2021年8月に「新道蒸留所」を新設。蒸留された原酒は樽に保存されますが、大分県日田市で林業も行っている同社では、ゆくゆくは自社で桶や樽も製造したいと考えているといいます。初めて蒸留されたウイスキーの販売は2024年の予定。今から楽しみですね。

※現在、クラウドファンディングは終了しています。

篠崎
福岡県朝倉市比良松185
0946-52-0005 

※この記事は2021年の情報です(「アサデス。九州・山口」1月7日放送、リポーター:岡部来亜【アイタガール】)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。

篠崎

住所:福岡県朝倉市比良松185

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