長崎市に実在“トマトの島” 糖度別で販売される希少なトマトとは ~ふるさとWish長崎市~

長崎市にある離島のひとつ「高島」

リポーターのボビーが向かったのは、長崎の離島のひとつ・高島。高島港までは長崎港からフェリーでおよそ35分。到着したボビーは、港の近くにある「たかしま農園」を訪れました。

炭坑の島から“トマトの島”へ

「たかしま農園」所長の溝江弘さん(右)、リポーターのボビー(左)

世界遺産である「軍艦島(正式名:端島)」の近くにある高島は、軍艦島と同じく炭坑で栄えた島。1986年に高島炭坑が閉山した後、島の新たな産業としてトマト栽培が始まりました。2005年、長崎市にある「崎永海運」が事業を継承し「たかしま農園」として運営。試行錯誤を重ねて認知度も上がり、今では「トマトの島」とも呼ばれるほどに!

撮影に伺った時期は、まだ青いトマトの状態でしたが「たかしま農園」の溝江弘所長が事前に熟したトマトを用意してくれていました。「トマトの味が凝縮されていて、トマトソースのような風味!」と、ボビーはその味の濃さに驚きます。

ミカンやイチゴと同じくらいの糖度

「ハートの女王」

作物のおいしさにはミネラルが関係しているそう。「ミネラルとは、“潮風”なんです。自然とミネラルがトマト農園に入ってくるんです」と溝江所長。また、周りにトマト農家がいないので、病害が持ち込まれないのも離島で栽培するメリットなんだそうです。

そんな恵まれた環境で育った高島のトマトは糖度が10度以上!これはミカンやイチゴと同じくらいの数値なんです!「たかしま農園」では糖度10度以上のトマトを「ハートの女王」と名付けてホームページで販売。他にも「糖度8度以上」や「糖度9度以上」と、糖度別に価格をわけて販売しています。

トマト栽培で島を活性化

西日本シティ銀行の髙木翼次長

高島を“トマトの島”として盛り上げる「たかしま農園」ですが、34年前に建てられたビニールハウスは老朽化が進み、倒壊の恐れもあるため作業することができないという問題も。今後は銀行の融資なども検討しているそうです。「私ども銀行は地域の元気を創造したいと思っているので、ぜひお手伝いさせていただければ」と話すのは、西日本シティ銀行の髙木翼次長。溝江所長も、ハウス栽培を拡大してトマトの収穫量が増えるのはもちろん、新たな雇用を生むことで高島を少しでも活気づけられればと考えています。

「たかしま農園」のトマトは、1年のうち約4ヶ月間だけの限定販売!ぜひ希少なトマトを食べてみてくださいね。詳細や販売については「たかしま農園」のホームページをチェック!


たかしま農園
https://www.takashima-nouen.com/

※この記事は2023年の情報です(「アサデス。KBC」1月19日放送、リポーター:ボビー)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。

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