“川の断面”見たことある?日本最大の河川観察窓から覗いてみよう!~ふるさとWish北九州市~

紫川

地域に眠る“謎”を調査する『謎解き!ドローカルミステリー』。今回は北九州市に“川の断面”が見られる場所があるということで、まずはJR小倉駅前でリポーターのボビーが市民のみなさんに聞き込みをしていくと「知ってます!」という方を発見!詳しく話を聞いてみると川の下にある博物館なんだとか・・・。早速、教えてもらった場所に向かいます。

「北九州市立 水環境館」にある河川観察窓

北九州市最大の二級河川である紫川に隣接する施設「北九州市立 水環境館」。地下に続く階段を下りていき奥へ進むと、大きなガラスの窓を発見!なんとその高さ2.3メートル、横幅は7.2メートルで、河川を観察する“河川観察窓”としては日本最大。まさに川の断面を見ることができる謎というのはこのことだったのです♪

河川観察窓からはスズキ、クロダイ、ボラなどの魚を主に見ることができます。さらに条件が整えば、川の水(淡水)と海の水(塩水)が重なる「塩水くさび」という貴重な現象を見ることも。紫川を横から見ることができるこの施設ならではの特徴です。また定期的に開催されるワークショップでは、紫川でカヌーなどの体験もでき、見るだけではなく「紫川を身近に感じてほしい」と「水環境館」の内村政彦館長は話します。

継続的に紫川の清掃活動を行う吉浦海運・西日本シティ銀行のみなさん

高度経済成長期だった約60年前は、激しい公害問題を抱えていた北九州市。内村館長は「家庭用の雑排水や工場の排水、いろんなものが流されていたから、市民は紫川のことを自虐的に“黒川”と呼んでいたんです」と話します。その後、紫川の環境を守るため、市民・企業・行政が一体となり環境改善に取り組み、多くの生物が生息する豊かな環境を取り戻しました。

環境改善活動は現在も継続されています。地元の吉浦海運と、その活動に賛同した西日本シティ銀行は紫川周辺の清掃活動を継続的に実施。市民の力でよみがえった紫川は、今では北九州を代表するシンボルでもあり、多くの市民が集う憩いの場所になっています。


北九州市立 水環境館
北九州市小倉北区船場町1-2
093-551-3011
開館時間 10時〜19時(火曜・年末年始休館)

※この情報は「アサデス。KBC」(2023年8月30日放送、リポーター:ボビー)でお届けしました。

北九州市立 水環境館

住所:北九州市小倉北区船場町1-2

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