佐賀県で唯一のドローン隊とは!?水難救助訓練の様子も ~ふるさとWish唐津市~

唐津市消防本部「ドローン隊」隊長の前田将隆さん(左)、小鹿潤アナウンサー(右)

佐賀県で唯一のドローン隊を発足している唐津市消防本部。夏に多発する水難事故をはじめ、火災現場や救助現場、自然災害などさまざまな場面で、ドローンをいち早く飛ばして空から情報収集を行っています。「ドローン隊」隊長の前田将隆さんは、ドローンを使うことのメリットについて「ひとつは車や人が入れない場所にドローンを飛ばすことで、いち早く情報を入手することが可能です。もうひとつは救助隊に救助現場の画像を見ていただくことで、危険箇所を確認することができます」と話します。

唐津市消防本部が使用しているドローン

今回は特別に唐津市が実際に使っているドローンを見せていただきました。最新機種ということで、ドローンに熱画像を検知できるカメラや、1.2キロ先まで計測できるレーザー距離計が搭載されています。また、拡声器も搭載されており、その音声は500メートル先まで届けることが可能。これにより、被災者を安全に誘導するための案内をしたり、消防署の声を届けることによって安心を与えることができるそうです。スタジオからも「被災されている方は(拡声器の声で)勇気づけられますね!」との声が上がりました。

水難事故の救助訓練の様子

さらに今回は水難事故を想定し、小鹿潤アナウンサーを要救助者に見立てた救助訓練も実施。唐津市には9つの海水浴場があり、これからの季節は多くの海水浴客で賑わいます。その反面、水難事故のリスクも高まるため、訓練が重要になってくるとのことです。まずは小鹿アナウンサーに拡声器で「すぐ助けに行きます!もう少し頑張ってくださいね!」と声かけし、安全を確認。水面の確認後、救助役の隊員が入水し救助に向かいました。この際、要救助者がいつ沈むかわからないため、救助する隊員は顔を水面から上げた状態で泳ぎ続けます。その後小鹿アナウンサーに近づいた隊員は、手前で一旦停止。これは要救助者が救助者にしがみついて救助者まで溺れてしまうリスクを避けるためです。隊員は小鹿アナウンサーの手を引っ張り反転させ、背後からしっかりとつかみました。そして要救助者が水を飲まないよう仰向けにして気道を確保しつつ、陸上にいる別の隊員がロープを引っ張り救助しました。要救助者役の小鹿アナウンサーは「何より隊員の方の『大丈夫ですか』という声かけで、落ち着くことができました」と安心した様子。このような訓練を通じて、唐津市消防本部の皆さんは万全の救助体制を整えていることがわかりました。

唐津市消防本部の救助副隊長である前田寿幸さんは「これからの季節、山のレジャーや海のレジャー等計画されている方も多いと思います。くれぐれも事故には十分注意して楽しんでください」と呼び掛けました。レジャーを楽しむためにも装備等はしっかり準備し、無理せず行動することを心がけましょう!


唐津市消防本部
0955-72-4147

※この情報は、お昼の情報番組「Wish+(プラス)」(2024年6月24日放送)でお届けしました。

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