【レインボーWeek】仕事やボランティア活動で充実の日々「ありがとうと言われるとうれしい」

【浦川 健二さん】ガソリンスタンド職員/佐賀県在住/40歳
小学3年の頃、男性同性愛者であることを自認。高校生の頃、周囲にカミングアウト。現在はパートナーと暮らしながら、仕事やボランティア活動に勤しむ。

浦川健二さんは、ガソリンスタンドスタッフとして、日々汗を流しています。
「はーい、いらっしゃいませー!」
「オーライ、オーライ!はい、オッケー!」

ガソリンを入れたり、車の整備や点検をしたりと、仕事は多岐にわたります。「一年通じて屋外で働く仕事なので、夏は暑く、冬は寒い。寒いときの洗車は大変ですね(笑)」

「車がきれいになったときや、『いつもありがとう』と言われるとうれしいですね。結構車に無頓着なお客様も多いので、率先して点検作業などを行っています。少しでも長く車に乗ってもらえるようにと、自分たちから点検の声を掛けるようにしています。普段からお客様に寄り添った仕事ができたらなと思っています」

浦川さんは2021年、佐賀県にパートナーシップ宣誓書を提出し、性的少数者カップルの公認を受けました。休みの日は、パートナーとボランティア活動に従事しています。

「ボランティア活動が息抜きのようになっています。人を助けることができて楽しいですすね。『ありがとう』とか笑顔が見られるだけで、自分も幸せな気持ちになります」

―浦川さんから読者へのメッセージ 
自分らしく生きることを怖がらないでください。

28年前、私は周囲に溶け込めるようにマイノリティーであることを隠して、周りに無理に合わせて人付き合いをして―、悩んでいました。しかし、悩んだ所で、自分がゲイであることを変えようもないので、24年前にカミングアウトをしました。それから少しずつ、自分らしく生きていけるようになりました。
 
会社に就職した時は、カミングアウトをしているが故に接し方が分からず、周りに気を遣わせてしまいました。でも今は私を受け入れてくれて、楽しく働かせてもらっています。

私はたまたま、マイノリティーに、ゲイに当てはまっているだけです。
友だちや仲間になるとき、マイノリティーであることは関係ありません

性自認を伝えたからではなく、個人としての私を知って友だちになってくれている仲間が私にはたくさんいます。周りの友だちの性別や性自認は、仲良くなった後から「あぁそういえば」という程度で、気にならないものです。

マイノリティー云々に関係なく、自分らしく生きられる社会になっていけばと願います。

※この記事は2024年10月28日「アサデス。KBC」の放送内容です。
※セクシュアリティについての記載は、当事者ご本人の承諾済みです。

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