
西鉄の高架下に「冷凍自販機11台」バリエーション豊かな商品の秘密とはー(福岡市南区)【グルメ】

■11台の自販機が稼働中!プロの味が手軽に?
ずらりと並んだ自動販売機。一体にどんな商品が販売されているのか見てみると、芳ばしい香りが食欲をそそる「絶品つくね」などの和食から、湯煎で本格的な味わいが楽しめる「真鯛とあさりのアクアパッツァ」、じっくり煮込まれた「牛ホホのほろほろ赤ワイン煮込み」、そしてお肉のインパクトが抜群の「肉肉黒酢酢豚」といった洋食・中華まで、幅広いジャンルの料理が500円~1500円程度で並んでいました。

実際に湯煎やレンジで温めて調理したものがコチラ。ちょっと手のかかる料理も、お手軽に用意ができます。そして、その味も“お店で食べるプロの味”。まるで、レストランで食べるような、本格的な一皿なんです。
なぜ、和・洋・中と幅広い料理を、冷凍自販機で販売ができるのか—。その秘密は、自販機の隣にある「自社工場」にありました。

■味の秘密は“職人技”の手作り
セントラルキッチンにお邪魔すると、食欲をそそる芳ばしい香りに包まれました。ちょうど「つくね」の調理中。機械ではなく、丁寧に一本ずつ手作業で焼いていきます。焼き加減を見極め、くるくるとリズムよく調理する様子はまさに職人・・・。そう、焼いているのは、料理人歴30年のベテランなんです。“本物の味”を知る職人たちが、日々、60種類のこだわりのメニューを作っているといいます。

この事業を展開するのは福岡県を中心に約40店舗を展開する飲食グループ「O・B・U Company」。複数の飲食店を経営しているからこそ、料理人の育成、こだわった食材の仕入れ、幅広いジャンルの料理作りのノウハウの蓄積ができるといいます。

そんな“プロの味”を家庭で再現するために導入しているのが「プロトン冷凍技術」。急速冷凍することによって食品の細胞がほぼ破壊されず、解凍すれはいつでも作り立てに近い料理の美味しさを味わうことができます。
「プロの料理人」と「急速冷凍技術」。
O・B・U Companyは、この2つの強みをいかして冷凍メニュー事業「こだまりクラフトフード」を立ち上げました。一般消費者向けに、冷凍自販機で商品を提供するほか、飲食店向けにも販売しています。その狙いは2つあります。
・飲食店の人手不足や長時間労働の解消
・必要な分だけ使える冷凍食品によるフードロス削減
多数の飲食店を運営しているからこそ感じる、「働き方改革」や「持続可能な運営」の必要性。「こだまりクラフトフード」は、業界全体をサポートすることを目的とした取り組みでもありました。
西鉄の高架下の冷凍自販機から、“飲食業界のミライ”が変わるかもしれません。
「冷凍自販機の設置場所」
福岡市南区大橋2丁目10−8(酒場こだまり 横スペース)
【TEL 092-408-2212】
【HP:https://www.codamaricraftfood.com/】