ホークスファンの隠れた聖地?!山奥にある神秘のパワースポット ~ふるさとWishみやこ町~
福岡県の北東部に位置するみやこ町は、美しい水と緑、そして数多くの文化遺産に恵まれた町。町内には、英彦山山系を源流とする今川と祓川、平尾台を源流とする長峡川が流れ、肥沃な土地を活かした勝山米の産地として有名です。 また、町を取り囲む林野は、材木の成長に適しており、特にタケノコは、味、質ともに優れ、町の特産物となっています。
近年は、イノシシやシカを加工したジビエ肉の一大産地にもなっており、「鹿丼」や「猪カレー」などが話題になっています。
そんなみやこ町に昨年3月、新たなランドマークとして「伊良原ダム」が完成。ダム周辺は橋や道路の整備が進み、自然豊かな公園に加え、物産館やレストランなどの施設もあり、新しい観光スポットとしてこれから多くの人で賑わうことになりそうです。
2019年5月7日(火)の放送、九州朝日放送の朝の情報番組「アサデス。KBC」の「ふるさとWish アサデス。旅行社」では、その伊良原ダム周辺に隠れたパワースポットがあるという情報が…。しかも福岡のご当地球団・ホークスファンが絶対行きたくなるスポットだそう。一体、どんな場所なのでしょうか。
祈れば勝利の御利益が?!巨岩ドームに鎮座する「鷹崛権現」
「まずは情報収集!」と、リポーターのボビーは聞き込み調査へ!しかしながら、「分からない」、「知らない」となかなか苦戦を強いられます。そこへ現れたのが60代男性。「あぁ、鷹崛(たかくつ)権現でしょ。昔からの集落の守り神ですよ」と有力情報を教えてくれました。
「鷹=ホークスってこと?」と半信半疑ながら、「鷹崛権現」について聞いてみようと、「みやこ観光まちづくり協会」へ向かうボビー。そこで水上斗夢さんが教えてくれたのが、「鷹崛権現」のご利益話。それによると、口コミで「鷹崛権現」を知ったホークスファンが、勝利祈願に参拝したところ、以降、ホークスは連勝!なんとその年に見事、優勝を決めたといいます。
早速、「鷹崛権現」を訪れようと山道を30分ほど進んだ先にあったのは、柵を巡らせた鳥居。シカ対策に施された柵を開閉して鳥居をくぐった先には、ボビー曰く「かなり味の出と~」階段が待ち受けていました。まるでそびえたつような急傾斜の石段はなんと、150段!息切れをしながらこの難所をクリアした先にあったのが、自然にできた巨岩のドームの中にある小さな祠。これが「鷹崛権現」です。
歴史ある修行の場みやこ町に残る「鷹伝説」
「鷹崛権現」についてお話を伺った、ボランティアガイドの緒方淨宣さんによると、この地域には「西暦800年くらいほどの昔、3羽のタカが飛来し、この地の岩を開いた」という鷹伝説が古くから残っているのだとか。実際、江戸時代に残されたという書物にも、その話が残されています。
「ホークスある!」ボビーが見つけたのは3羽の鷹。神を守るように翼を広げています。
祠を守るようにそびえる巨岩を見上げると、木々の根が張り巡らされ、不思議なエネルギーを感じさせる雰囲気です。
早速、ホークス祈願をするボビー。さて、ご利益はというとー取材後、対オリックス戦のホークスは延長戦の上、サヨナラ勝ち!
しかし、一体なぜ、この場所とタカが関係あるのか?!それによると西暦813年(弘仁4年)の夏、修行に訪れた羅運上人の夢に神が現れ、目を覚ますと3羽のタカが飛来し、岩を開いて入っていった。感銘を受けた羅運上人は修行をつみ、この地を鷹崛権現と名付けたといいます。
緒方さんが、「ここは神様がおわす、本当に神聖な地なんです」というように、数年前まで「鷹崛権現」は、地元の人でも知る人ぞ知る場所であり、地域の人々が大切に祀ってきた地。伊良原ダム建設と同時に付近が整備され、山歩きに訪れる人などから少しずつその存在が口コミで広がり、徐々に参拝客が増えていったそうです。
今後、伊良原地区に多くの人が訪れ、活気があふれるようになることを願いつつ、悠久の歴史や自然に触れることも楽しんでほしいという緒方さん。ワイルドな石段がトレーニングにぴったりだからと笑いながら、「ホークスの選手たちにもぜひ、来てほしい!」と新たな町の観光スポットに期待も寄せています。
ボビーが登った険しい石段にしり込みしてしまいそう…という方、ご安心ください。近くまで開通している遊歩道で苦行感なく社殿に向かうこともできますよ。
上り詰めた先にある神秘の雰囲気、また爽快な眺めを味わいに、ぜひみやこ町の伊良原地区を訪れてみてください。その際、きちんとした柵の開閉にご協力することもお忘れなく!
※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。