だんご汁で年間3億!町民憧れのレストラン ~ふるさとWish吉富町~
※同店は閉業しました(2023.3追記)
九州で一番、小さな町・吉富町に、「年に3億円売り上げるだんご汁屋さんがある」という情報が舞い込みました!「吉」と「富」、幸運を招きそうな町名ならではの、すごい店なのでは…と、2019年5月28日(火)放送、九州朝日放送の情報番組「アサデス。KBC」の「ふるさとWish アサデス。旅行社」では、早速、現地で調査を開始!発見したのは、とんでもないお宝が並ぶ、スペシャルな店だった?!
その店に行くのが町民のステータス
リポーターのボビーが「この町にすごいだんご汁屋さんがあると聞いて来たんだけど…」と町民に声を掛けると、みんな揃って「俥(くるま)茶屋!」と即答します。しかし「ステーキとだんご汁が食べられるちょっと変わった店」、「アンティーク調の地下でコーヒーが飲める」、「有名作家の作品がある」と、出てくる情報は同じ店とは思えないほど、ちぐはぐした内容。ただ一点、店のことを話す町民はみな、どこか誇らしげ。「バブル期はその店に行くのがステータスだった」とも。どうやら、地元の人々にとって「スペシャルな店」のようなのです。
「感動を伝えたい」思いが詰まった特別空間
情報を基に訪れた場所で「これ、営業している?」と困惑するボビー。「俥茶屋」の看板を掲げた、温泉旅館のような立派な建物はあるものの、「年間売上3億円」というにぎわいがないのです。
それもそのはず。「俥茶屋」は現在改装中。昨年、前オーナーである高原孝徳さんが高齢になったため、新オーナーの吉村孝則さんへバトンタッチ。7月にリニューアルオープンを目指しているといいます。
特別に中を見せてもらうと、大きな柱や存在感ある梁など古民家風の店内に、アーティスティックな置物や、色鮮やかなステンドグラス、陶芸品や調度品が多数並び、一風変わった空間が広がっていました。しかも、詳しく聞けば、「JBLパラゴン」というスピーカーのフェラーリといわれるものや、100万円の値打ちがあるという松本洋一作の陶芸など、すべてが高級な“本物”ばかり!
「一体、どうしてこんな風に?」と聞くと、「食べるもの、見るもの、聞くもの、すべてに感動がなければ、そこに行く価値がないと思っているから」と高原さん。51年前、脱サラして「俥茶屋」をオープンして以来、売上で買い集めた品々を店内に置き、「感動を与える店づくり」に尽力し続けてきたんのです。そうした高原さんの思いが実を結び、全盛期は司馬遼太郎をはじめ、さまざまな著名人も来店するほど話題となり、地元民が誇る有名店になったのです。
高原さんは現在、かつて店があった場所から歩いてすぐのところで、予約制の「俥茶屋」を切り盛りしています。大きな丼に入った具だくさんのだんご汁、絶妙な焼き加減のステーキなど、自慢の看板メニューは今でも健在。ランチは3000円から、ディナーは6000円から味わうことができます。「今日一番の感動です!」とボビーも絶賛する「俥茶屋」の料理には、感動とおいしさが詰まっています。吉富町に来た際は、ぜひ、味わってみてくださいね。ただし予約をお忘れなく!
※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。