宇美町のラーメン店に最強の唐揚げがある!「扇龍」年間300杯! 豚骨戦士 福岡のラーメンを斬る! VOL.40~ふるさとWish 宇美町~
県道68号&県道35号。ラーメンファンが熱視線を送るドラゴンロード
福岡県糟屋郡のロッパチ(県道68号)は、屋号に“龍”の付くラーメンの老舗(天龍、幸龍など)が点在していることから通称「ドラゴンロード」として親しまれている。そして、ロッパチと平行して通る県道35号沿いに店を構える宇美町「扇龍」もまた“ドラゴン”の一角。約40年の歴史を誇る名豚骨店である。
地元民、ドライバーに愛されるラーメン食堂「扇龍」
「扇龍」は、駐車場も広いロードサイド店。同じ宇美町にあった前身店から数えると40年の歴史があり、現在の場所へ10年前に移転してきた。店の外観も内観も古き良きラーメン食堂的な雰囲気がいい。カウンター、テーブル、小上がり席とも掃除が行き届いていて、どこか品を感じるイニシエ店だ。店主の水田龍正さん(1956年生まれ)は地元出身。京都の洋食店や焼肉店などで働いた後、ドラゴンロードの幸龍が親戚だったこともあり、福岡に戻ってラーメンの世界へ。修業を経て、弱冠23歳で自身の店「扇龍」を開業した。
「扇龍」のラーメンは、丁寧に下処理をほどこした豚頭、ゲンコツを複数の羽釜で段階的に炊き込み、混ぜ合わせて調整する手法。ラードや背脂は全く使わない。ふくよかな旨味があり、後味はさっぱりとした豚骨スープだ。しかも増税後も1杯450円! 「ラーメンは気軽な大衆食であるべき」。その思いで、リーズナブルな価格を守り続けてきた。手間はかかるが、早くから自家製麺を導入したことも、良コスパにつながっている。
唐揚げも旨すぎる!
「20代でスタートしてもう40年。思い返せば、ラーメンとちゃんぽん専門で最初始めたけど、お客さんの要望に応えているうちにどんどんメニューが増えていきました。ホルモンやショウガ焼き、特に、唐揚げは爆発的人気になって自分でも驚いています」と水田さん。
そう、「扇龍」はラーメンと肩を並べ、唐揚げにも熱烈なファンがついている店。
客の喜ぶ顔が見たいとリクエストに応え、さまざまなメニューを作ってきた水田さん。唐揚げは約4年前にメニューに加えた。
まん丸として、“どデカイ”唐揚げである。
「『白メシに合う唐揚げがいい』と皆が言うもんで、タレをしっかりと効かせた濃い味の唐揚げにして、量も特盛に。ぶっちゃけ、こんなに出るとは思ってなかったです。いまさら値段も変えられません、、」と水田さんは笑う。
唐揚げは単品の8個で600円(とにかく量が多い!)。
ラーメンとともに少し食べたい人には、2個150円も用意している。
テイクアウトでも人気だ。
【扇龍ラーメン】
住所:福岡県糟屋郡宇美町桜原1-2-36
電話:092-933-1425
営業時間:11:00~21:00
休み:第1・3月曜
座席:33席
駐車場:20台
上村敏行(かみむらとしゆき)。1976年鹿児島生まれ。2002年よりラーメンライターに。以降年間300杯を食べ歩き「ラーメンWalker」はじめ各媒体での執筆活動、ラーメンイベント監修などを行う。KBC地域リポーター。
※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。