食べてビックリ!郷土愛が作った“うメェ~”新名物~ふるさとWish宇美町~

新名物は超レアなソフトクリーム?!

来年2020年に町制100周年を迎える糟屋郡宇美町。町の歴史は古く、古事記や日本書紀に、神功(じんぐう)皇后が応神天皇を出産された地を「宇美(産み)」と呼ぶようになったという記述があるほどです。

そんな宇美町をこよなく“愛す”ガソリンスタンドオーナーの、深い郷土愛から生まれた”うメェ~”新名物とは一体?!

気分はハイジ?!ヤギミルク100%の「うみあいす」

「これぞウンメェ~名物!」とソフトクリームをアピール?!

JR宇美町から徒歩8分ほどのところにある、噂のガソリンスタンドを訪れた石井裕二リポーターと服部さやかリポーター。とはいえ、「新名物」はスタンドではなく、その隣の敷地にちょこんと佇むかわいらしいキッチンカーで販売されています。

あいにくの雨の中、爽やかなブルーのシャツを着たオーナーの小林孝昭さんが差し出してくれたのは、一見普通のソフトクリーム。「さっぱり!甘味はあるけど、後味がスッキリしたソフトクリームです」と服部リポーター。その横では、何やらチラチラと白い体が見え隠れ…。「それって牛のミルク…じゃないよね?」と思わずスタジオからツッコミが入ります。「そうです!珍しいヤギのミルクを使った、うみあいす」というソフトクリームです」と苦笑いする石井リポーターと共に、正体を現したのは親子ヤギ。「ヤギミルクだといわれなければ分からないほど、クセもなくって、あっさりしているのにコクがあって、ほんの~り甘いんです!」と絶賛する服部リポーターのコメントに被せて、「ウンメェ~!」と鳴き声を上げるヤギたちに、「まるでハイジみたい!」とスタジオも大盛り上がり。

「うみあいす(ソフトクリーム)400円」、カップはミルク、あまおう、八女茶の3種・各350円。水あめや砂糖も最小限に抑えているため、赤ちゃんでも食べられる!

そう!宇美町の新名物とはヤギのミルクを使った「うみあいす」のこと。しかし、どうしてガソリンスタンドのオーナーが作ったのでしょうか?

それは小林さんの「生まれ育った宇美町の伝統と歴史、良さを知って、触れてもらいたい。そのためにPRできる名物を作りたい!」という深い郷土愛に由来します。ガソリンスタンドで多くの町民と触れ合う中、「迫る町制100周年に向け、町全体が盛り上がるような特産を!」という言葉に背中を押され一念発起。ヤギ2頭を育てるところからスタートさせ、試行錯誤の末に生まれたのがヤギミルク100%の「うみあいす」なのです。

故郷の魅力と歴史を込めた自信作!

「将来はヤギミルクをビンでも飲めるようにしたい!」と更なる“町おこし”に燃えている小林オーナー

「油を売ることしか知らなかったので、ヤギの飼育法もアイスの調理法も1から勉強しました」と小林さん。商品開発にかかる費用などはクラウドファンディングで募ったと話します。手探り状態から始まった小林さんの「町おこし」ですが、今ではヤギ30頭を飼育する「KOYASU FARM」として知られるようになりました。現在、キッチンカーではソフトクリームを、宇美八幡宮の売店ではカップの「うみあいす」を販売しています。

「でも、どうしてヤギだったんですか?」と尋ねると、「ヤギミルクは人間の母乳に成分が近く、栄養価も高いことから、母乳の代わりに子育てに用いられてきた歴史もあるんですよ」と小林さん。100年前は家庭でもヤギを飼育し、そのミルクを飲用していたと話します。しかも、マグネシウム、カリウム、ビタミンが多く含まれており、脂肪球が小さいため消化が良く栄養吸収されやすいことから、赤ちゃんでも飲むことができるそう。「昔から安産・育児の守護神と称され、多くの方が安産祈願や御礼参り(初宮詣)に参拝する宇美八幡宮がある宇美町。そんな”子安の町”で、子どもの成長を願い、優しいヤギミルクで作ったアイスということで、『うみあいす』=『宇美あいす』=『産み愛す』と名付けました」と、宇美町をこよなく愛す小林さんは熱い思いをあふれさせます。

神出鬼没なソフトクリームは出合えるとラッキー!

爽やかな青空色のキッチンカーで“母なる味”を提供中!

あまり馴染みのないヤギの乳しぼりを服部リポーターが体験してみることに。元気のよいヤギにおずおずしてしまう服部リポーターは、小林さんにコツを伝授してもらってようやくミルクを搾り出すことに成功!「すっごく柔らか~い!たっぷり、勢いよく出てます!」と、新鮮なミルクに感動の表情です。

「実はヤギのミルクってとっても稀少なものなんですよね?」という石井リポーターの言葉に、「春から秋にかけてしかとれません。しかも牛の10分の1しか出ないんですよ」と小林さんが続けます。秋から冬にかけては赤ちゃんを身ごもる時期で、出産に向けてエネルギーを蓄えておかないといけないため、ミルクが出ないといいます。

「とっても珍しく、貴重なヤギミルクなんですが、このキッチンカーも神出鬼没で、なかなか出合えないものなんですって!」との石井リポーターに、「カップの『うみあいす』は八幡宮の売店で販売しているのですが、ソフトクリームはキッチンカーでしか提供していなくて…」と申し訳なさそうな小林さん。平日はスタンドの隣に停めているものの、土日はさまざまなイベントに参加して、「うみあいす」を食べてもらうことで、より多くの人に宇美町の魅力を広めていると話します。そのため、ヤギミルクの深みある味をより堪能できるソフトクリームは、出合えるとラッキーな代物なのです。

正面から真後ろまで、360℃見渡せるというヤギ。そのミルクをたっぷり使った「うみあいす」を食べれば、光り輝く未来を見渡せるようになるかも!ぜひ食べてみたいという方は、事前に出店情報をチェックしてくださいね。

■KOYASU FARM(小林商事)
福岡県糟屋郡宇美町平和1-15-25
TEL:092-932-0137
営業時間:9:00~17:00
※土日の出店予定はfacebook(https://www.facebook.com/Koyasu-farm-418420598922360/)をチェック!

※この情報は、朝の情報報道番組「アサデス。KBC」(2019年10月18日放送、リポーター:石井裕二・服部さやか)でお届けしました。

※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。

KOYASU FARM

住所:福岡県糟屋郡宇美町平和1-15-25
電話番号:092-932-0137
営業時間:9:00~17:00

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