屋台文化と人の心つなぐ 苦境の中でも支援をスタート~ふるさとWish福岡市~
緊急事態宣言後、博多の夜から屋台の明かりが消えています。
福岡市・警固で約30年続く「屋台けいじ」の安部雄太さんは、屋台の大将たちは、崖っぷちに立たされながらも博多の文化を守るため、日々奮闘していると伝えます。
間借り営業で苦境をしのぐ 明かりを灯すその日まで
安部さんの屋台も休業中。屋台は営業時間外のためランチ営業はできず、市の条例によりテイクアウトも禁止されています。それでも、道路占有許可料や屋台を停める駐車場代などの固定費が月に16万円ほど(安部さんの場合)かかるそう。「今は、知人のお店を間借りして営業しています。どうにかして屋台の雰囲気や味を伝えられる手段がないかと、やり方を模索しているところです」と安部さん。
医療従事者にラーメンと弁当を無償で提供
苦境に立たされながらも、安部さんは実現する方法を検討。そして条例の問題をクリアし、5月11日(月)から期間限定で福岡市・赤坂の「うみさと」で、医療や介護従事者の方へラーメンや弁当の無料提供をスタートさせたのです。実は、屋台けいじでは貧困問題を少しでも解決したいと、小学生までの子どもたちに無料でラーメンを提供する「保留ラーメン」を行っており、その対象を広げたそう。「屋台は博多の文化として根付いています。人として支え合う心も大切にしたい。どうにか再開できるよう頑張りますので、応援してください!」と、安部さんは威勢のいい声を響かせます。
のれんをくぐって、隣の見知らぬ人と酒を飲み交わす日が早く訪れますように!
うみさと
福岡県福岡市中央区赤坂1-1-11
092-738-9737
メニューなど詳しくは屋台けいじのインスタグラムを参考に
https://www.instagram.com/yataikeiji/
※この記事は2020年の情報です(「こんなときこそ イイタカ!」4月30日放送、「パオーン」同)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。
※「うみさと」「屋台けいじ」ともに、元気に営業中です!(2023年3月追記)。