”朱”と”翠”に目を奪われる 宗像の自然が作り出すガラスの芸術~ふるさとWish宗像市~
福岡県宗像市のガラス工房「粋工房」は1994年に創業しました。
「粋工房」という名前は、「約25年前に4人の仲間で同工房を立ち上げたとき、“技術の粋を集めた”“デザインの粋を集めた”という意味合いを込めて名付けました」と伊藤さん。店内には食器、置物、アクセサリー、そして今の季節にぴったりな風鈴もあります。とても柔らかくて丸い音が、耳に心地よく響きます。
神のなせる技?! 沖ノ島の塩でにごりがなくなる
粋工房を代表する作品は、宗像市の沖ノ島が世界遺産登録されたのを記念して作られた「沖ノ島朱(あか)」シリーズと「大島翡翠」シリーズ。「沖ノ島朱」は、沖ノ島沖でくみ上げた海水を大島(同市)の製塩所で炊いて煮詰め、天日干しして仕上げた天然塩を原料に混ぜて作ります。「大島翡翠」は、大島の砂浜の砂を使って原料を調合し作り上げたもの。海のように美しく輝くガラス細工です。「食塩(塩化ナトリウム)は“セレン”が発色の中心。それは少し黒がかっています。沖ノ島の塩を使うと、にごりがなくなり、発色のいい明るい朱色になるんです」。恐らく化学的な反応だと思いますが、何とも神秘的ですね!
同工房では、トンボ玉作りやマドラー作り、風鈴への絵付けなど、さまざまな体験メニューがあります。体験料は500円~!コロナウイルスの影響でジョッキ作りなどは中止していますが、9月から再開予定。伊藤さんは「コロナの影響で大変だと思いますが、しっかり感染予防に努めていますので、一度訪ねていただければ!」と呼び掛けます。
粋工房
福岡県宗像市田野2327-6
0940-62-0272
※この記事は2020年の情報です(「PAO~N」8月12日放送、リポーター:新原菜摘【アイタガール】)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。