ニューヨークで完売の商品も!モダンでかっこいいKURUME KASURI~ふるさとWish広川町~
福岡県・広川町は、久留米絣の一大産地。町内には多くの工房があり、職人たちが切磋琢磨しています。
久留米絣とは、江戸時代に生まれた木綿の織物。プリントではなく、糸自体に“くくり”という工程を施して染色し、糸に柄をほどこすところが特徴。生地ができ上がるまでには、およそ30の作業工程があり、完成まで約2か月かかるといいます。
久留米絣といえば“藍色”ですが、「坂田織物」では赤やグリーンなど、たくさんの色に染め上げています。「オリジナルのファッションブランドがあり、自社で作った生地を洋服に仕立てています。そのため、柄や色など柔軟に取り組んでいます」と3代目の坂田和生さん。
新しいアイデアをどんどん取り入れますが、工房内で動いている機械は見るからに年代物。なんと1906年製で、まだまだ現役だといいます。「最新の機器は久留米絣の風合いが損なわれるので、この織機を大切に使っています」と和生さん。守るところは守り、いいものはアグレッシブに取り入れる。そうして200年以上廃れることなく、伝統を織り上げているのですね。
自社開発の布で洋服作り
坂田織物では女性用のワンピースやブラウス、男性用のパンツなど、洋服への展開を積極的に行っています。これらのデザインを担当するのは、和生さんの妻・由香理さん。アパレルメーカーのデザイナー経験を活かし、オリジナルブランドを盛り上げています。
「久留米絣はまだまだ有名ではないと思っているので、とにかくたくさんの人に知ってもらいたい」と和生さん。実は2019年から、ニューヨークで自社製品を販売。イベントでは、メンズ用のパンツがソールドアウトしたほどの人気を博したといいます。
これらの服や小物などは、ホームページから購入できる商品もあります。耐久性にも優れている久留米絣。“一生もの”を見つけてみては?
坂田織物
福岡県八女郡広川町長延602
0943-32-1402
※この情報は、朝の報道情報番組「アサデス。KBC」(3月19日放送)とKBCラジオ「アサデス。ラジオ」(〃)でお届けしました。
リポーター:財津南美、ジェフ太郎
※この記事は2021年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。