「命の恩人が粕屋町に」まちへの恩返しになれば 毎朝2時起きで作る繊細な洋菓子~ふるさとWish粕屋町~

1日100個限定のシュークリームは毎日売り切れ!

福岡県・粕屋町の「パティスリーマルジョレーヌ」は2013年オープンの人気菓子店。

毎日午前2時起きで作るケーキや焼菓子が店内にずらり。一つ一つ丁寧に作られていることが、見た目からも分かります。
数ある商品の中でも、一番人気は「シュークリーム」(210円)。1日100個限定で、毎日15時までにはなくなってしまうといいます。通常のシュークリームより焼き目が濃く、手触りも「クッキーのよう」とリポートする三澤澄也アナウンサー。焼き時間を長くすることで、独特のシュー皮に仕上がるといいます。「普通のシュー皮は2,30分で焼き上がりますが、当店では3時間かけて焼くのでカリッカリになります」とオーナーシェフ パティシエの石津聖彦さん。皮に特徴を持たせているので、クリームは優しい味わいに。ジャージー牛乳で作ったカスタードクリームに生クリームを混ぜ込んだ、口溶けのよいクリームがたっぷり詰まっています。

町特産のブロッコリーを使ったお菓子

ブロッコリーの粉末を混ぜ込む

もう一つの看板商品は、粕屋町特産のブロッコリーを使った「ぶろっポリー」(1袋300円)。塩味、コンソメ味、きなこ味の3種があり、おやつだけでなく、おつまみにもぴったりです。同町のブロッコリーは、大きい株でも茎が詰まっているのが特徴。「植物性のタンパク質が野菜の中でトップクラス。ビタミンCはレモンの2倍以上あるといわれていて、葉酸も含まれています!」とブロッコリーを愛する三澤アナが力説します。「青臭さはまったくなく、茎部分の甘みをすごく感じます」と岡部来亜リポーターも驚きます。

ただ、数ある人気商品の中でも、石津さんの一番自信があるものは焼き菓子なのだそう。その数、約30種。「クッキーは10種類ありますが、すべて配合が異なり、味も食感も違います」と石津さん。三澤アナが試食した「バイオレット」は、カシス、ラズベリーなど紫色の果物を使った酸味のあるクッキー。他にブロッコリーを使ったマドレーヌなど、他では食べられないような焼き菓子が揃います。

お菓子以外でもまちへの恩返しを

オーナーシェフ パティシエの石津聖彦さん

石津さんは同県・篠栗町出身。粕屋町の人に恩返しをしたいと、同町で店を開くことにしたといいます。「粕屋町で交通事故に遭い、救命してくれた女性の方がいた。その方の名前は分からないけれど、お店をしていることで、その方やまちの人たちに恩返しができれば」。昨年は、開店7周年記念日のシュークリームの売り上げすべてを、コロナ対策費として粕屋町に寄付するといった活動もされています。

さらに、お菓子以外でも町のためにできることはないかと考えています。「この町には子連れのお母さんが多いんです。そこで何か手助けになればと思い、スイーツ店、カフェ、パン屋と公園の場所を盛り込んだマップを作っているところ。まちおこしではないけれど、何人かで協力して自費出版をしたいですね」と石津さんは話します。

石津さんの優しい思いから生まれた優しいお菓子たちが、町の人たちを惹きつけているようです。


焼き菓子類はお取り寄せもできます。お電話か、お店のホームページから注文を。

パティスリーマルジョレーヌ
福岡県糟屋郡粕屋町長者原西1-7-8デコールけやき1F
092-410-8268
月曜定休(祝日、イベント時は翌日休み)

※この情報は、朝の報道情報番組「アサデス。KBC」(5月21日放送)とKBCラジオ「アサデス。ラジオ」(〃)でお届けしました。リポーター:岡部来亜(アイタガール)、三澤澄也(KBCアナウンサー)

※この記事は2021年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。

パティスリー マルジョレーヌ

住所:福岡県糟屋郡粕屋町長者原西1-7-8デコールけやき1階
電話番号:092-410-8268

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