

地下室で見つかったクサガメ
「廃校の地下室でカメを発見した。どこから入って来て、なぜ生息できたのか調査してほしい。」そんな依頼を番組に寄せてくれたのは香春町役場まちづくり課の村上有希さんです。廃校は現在「コミュニティセンター採do所」として、地域の会合などに利用されています。カメが見つかったのは、地域の施設として再利用するために、村上さんが片付けに入った時だそう。“名探偵”のボビーは、まず見つかったカメを確認。さぁ、今回の謎は解明できるのでしょうか・・・。

学校近くの水路を調査する香春町役場まちづくり課の村上有希さん(右手前)、北九州市立いのちのたび博物館の学芸員、江頭幸士郎さん(中央)、リポーターのボビー(左奥)
・・・ということで、協力を仰いだのが「北九州市立いのちのたび博物館」の学芸員・江頭幸士郎さんです。両生類・爬虫類担当ということで、カメを見てもらうことに―。その結果、種類は「クサガメ」と判明。福岡県内でも広く生息している種類です。また、甲羅の模様から推定年齢は3才以上とのこと。さらに、保護した時の画像を見た江藤さんは「飼われている特徴がなく、野生だったのでは・・・」と推測。しかし、これだけでは、カメがどこから来たのか分かりません。
そこで、ボビーたちはカメの発見現場となった地下室へ。周囲を調べたところ、出入り口は常に施錠されていて、カメが入る隙間もなし。地下室の隣にある倉庫や旧職員室も隅々まで調べてみましたが、同じく隙間や水場、エサになりそうなものは見当たりませんでした。廃校となる前に、学校でカメを飼っていた事実も無く、謎は深まるばかり。と、その時「ここ登れますね」と倉庫の奥にある空間を発見した江頭さん。出入りできる部分は鉄格子からで、床から高さはあるのですが、壁の角を使えばカメも登れる高さだそう。侵入経路は「ここぐらいしか考えようがないですね」と江頭さんは話します。ただ、鉄格子の外は配管を通すための空間のようで、奥は突き当たり。侵入経路は特定することができませんでした。

「コミュニティセンター採do所」から続いている水路
室内がだめなら、外を調査。周りには水田や川があり、手掛かりを探します。十分、カメが生息していそうな環境ということが確認できました。さらに、「コミュニティセンター採do所」から続いている水路も発見。しかし、水路の入り口は川の水面が30センチほどの高さにあり、このままではカメが入れません。手掛かりはここまでか…と思ったその時「そういえば(カメを)発見した9月26日前後って台風だったんですよね」と、村上さんから新たな情報が!台風の際、流されないように水路へ逃げ込んだカメが、何らかの方法で地下室へ入り込んだのではないか、というのが今回の結論となりました。

カメのお世話をする地元の子どもたち
現在は、地元の子どもたちに大人気となったカメ。名前も「トゲ」君と名付けられて、エサをあげたり、甲羅を洗ったりと、子どもたちが自主的にお世話もしているそうです。6月24日(土)には「コミュニティセンター採do所」で「マルシェde総会」を開催。地元の小学生たちがカメの「トゲ」君を育てていくための資金集めとして、プレゼンテーションも行うそうです!お近くの方は訪れてみてはいかがでしょうか。詳細は「採銅所地域コミュニティ協議会」のホームページやインスタグラムで検索を♪
コミュニティセンター採do所
福岡県田川郡香春町大字採銅所6095
※この情報は、朝の情報番組「アサデス。」(6月6日放送、リポーター:ボビー)でお届けしました。
■ コミュニティセンター採do所
住所:福岡県田川郡香春町大字採銅所6095
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