【レインボーWeek】十人十色~虹色の人生~ 「息子の言葉が救いに…」美咲さん

【美咲(みさき)さん】活動家・福岡県講師団講師/福岡市在住/56歳
身体的には男性として生まれ、性自認は女性のトランスジェンダー。幼少期から女の子の服を着ることが普通だと感じていたが、20代で結婚。一男を授かった後にカミングアウト。現在は性別適合手術を受け、身体的にも戸籍上も本来の性である女性として生き、元妻、大学生の子どもと一緒に暮らしている。活動家として、LGBTQ+の講演、交流会の開催、当事者やその家族・友人からの相談に対する助言、行政への提言などを行っている。


大事な存在は―

―大学生になる息子と元妻です。
息子が小5のときにカミングアウトしました。その時は「普通のお父さんじゃないと嫌だ!」と泣かれましたが、長い年月を経て、だんだんと理解してくれるようになりました。今では「お父さんみたいな人が普通にいても全然おかしくないよ」「いてもいいっちゃない(いいんじゃない)?」と言ってくれるのが、すごく救いになる言葉です。


息子さんからのメッセージ-

―私は父にカミングアウトされたとき、正直驚きました。
父には自分という人間を生んでくれたことを
すごく感謝しています。
私もいろいろなことで何事にも
人に寛容であるべきだということを
あなたと出会えて痛感したので
そういう意味でも感謝しています。


これからの私-

―さまざまな形の家族があっていいんじゃないかと思っています。
ですが、本当にたくさんの当事者が、とてもとても辛い思いをしているのを目の当たりにしてきました。その苦労がやわらげられるような、そして差別や偏見のない世の中を目指して活動を続けてまいりたいと思っております。


今、悩んでいるあなたへ―

―私と同じ悩みを持っている当事者の方へ。
あなたは間違っていませんし、あなたはひとりではありません。 自分に自信を持って、前を向いて堂々と歩いてください。 いつかお会いできる日を楽しみにしております。

※当事者の意志や考え方を尊重するため、性自認に関する文中の表現は、当事者の言葉をそのまま反映しています。

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