

かつて炭都として栄えた福岡県田川市。今もなお、歴史の息吹を感じられる素敵な料亭を、神田謙信リポーターが紹介します。
『料亭あおぎり』は、歴史を感じさせる重厚な門構え。この建物は築100年以上の歴史を持ち、国の登録有形文化財にも指定されています。

■まるで博物館!歴史を刻む建物の重厚感
広々とした玄関は開放感にあふれています。
神田リポーターが「僕が住んでるワンルームマンションと同じくらいの広さです!」と驚くほど!
まず案内されたのは、ウェイティングルーム。ここに置かれている椅子は、なんと111年前に作られたものだそう。
艶やかに磨きあげられたけやきの廊下を進むと、窓の外には奈良のお寺をモチーフにした見事な中庭が広がります。

■職人技と粋な遊び心。歴史が宿る大広間の建築美
来客をもてなす迎賓館として使われていた新館へ。2階へ上がると、窓からは田川市の街並みが一望できます。
文豪・五木寛之さんが名作『青春の門』を執筆した書院が、今も大切に残されています。さらに、格式の高い大広間は、天井が一段高くなっている「折上格天井(おりあげごうてんじょう)」という様式で、欄間には菊の紋がデザインされています。
会長の星野宗広さんによると、「皇室以外は使えなかった菊の紋を、半分にすることで敬意を表した」という粋な工夫が凝らされています。

■目と舌で味わう芸術品「季節の筑豊懐石」
旬の食材をふんだんに使った「季節の筑豊懐石」(7260円〜 ※映像の料理は16500円/要予約)に舌鼓を打ちます。
英彦山のイチョウの木をくり抜いた器で泳ぐように盛り付けられた鮎の塩焼きや、美しい高取焼の器に乗せられた嘉穂牛のうに巻きなど、どれも食べるのがもったいないほどの美しさ。神田リポーターは「くぅ~!」とうなるほどのおいしさに感動しきりでした。
器は、星野会長自らがコレクションしたものだそうで、中には明治時代の輪島塗といった貴重なものも!

■多彩な知識で最高のおもてなしを…
星野会長は歴史ある建物を守り、最高のおもてなしを提供するため、学芸員やワインソムリエ、さらには調理師やふぐ処理師など、数々の資格を取得したそうです。
その熱い想いが、料理の一品一品、そして空間の隅々にまで込められているようです。
特別な記念日や、大切な人とのお食事に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
『料亭あおぎり』
福岡県田川市新町11-4
0947-49-1400
Instagram@ryoutei.aogiri
昼:11:00~14:00
夜:17:00~22:00
※完全予約制
月曜定休
※営業時間などは変更される場合があります。事前にご確認ください。
※九州朝日放送 2025年9月11日「地元応援live Wish+」の放送内容です。
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