【秋の酒蔵探訪④】佐賀の酒文化を世界へ…老舗酒蔵の挑戦「佐嘉酒造」(佐賀県佐賀市)

佐賀県佐賀市に位置する「佐嘉酒造」は、1688年の元禄元年に創業し、現在に至るまで337年の歴史を紡いできました。佐嘉酒造の酒造りを支えるのは、佐賀平野という豊かな穀倉地帯と、その奥にそびえる天山の恵みです。この地には天山の恩恵を受けた質の良い米と水が豊富にあり、この風土こそが、佐嘉の酒の原点となっています。伝統を守りながらも、「時代の変化に合わせ、新しい機械も導入して、新しいお酒に挑戦する」という進取の精神を持つ酒蔵です。

佐嘉酒造の代表的な銘柄の一つが「純米吟醸 佐嘉」です。佐賀県産の酒米を55%まで丁寧に精米し、米のふくらみのある香りと上品な旨味を引き出しています。飲んだ後の喉越しはすっきりとしており、なめらかな口当たりと爽やかな後味が特徴です。味わいは「りんごや洋ナシのようなフルーティーな香り」と評されながらも、甘口ではないため、和洋問わず、料理を引き立てる食中酒として最適です。特にチーズにも合うという一本です。

「大吟醸 窓乃梅 香梅」は、福岡国税局の鑑評会で13年連続金賞を受賞したという輝かしい実績を持っています。すっきりとしたキレの中に奥行きのある旨味を感じる、まさに革新の逸品です。桜の香りのような繊細な甘みと華やかで上品な香りが広がるこの大吟醸は、祝いの席や特別な食事にふさわしい、格調高い一本として愛されています。

佐嘉酒造は、2022年に社名を変更し、「佐賀の酒文化を世界へ」という新たな決意を掲げました。国内だけでなく「海外の人も改めてこの日本酒の美味しさを感じていただきたい」という強い思いのもと、積極的に挑戦を続けています。お酒の醸造技術だけでなく、観光なども通じて地域貢献を目指しており、佐賀の豊かな風土が生み出す最高の日本酒を国内外に広めていくことを使命としています。

「佐嘉酒造」
住所 佐賀県佐賀市久保田町大字新田1833−1640番地
電話 0952−68−2001

■ 佐嘉酒造

住所:佐賀県佐賀市久保田町大字新田1833−1640番地
佐嘉酒造のホームページ

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