行列を生むカフェ×食堂!『nonno caffe』が愛される理由。59歳で叶えた40年越しの夢。猫のイラストが迎える小さなカフェで今日も「本当に美味しいもの」が生まれる(福岡・久留米市)【まち歩き】

西鉄久留米駅から高架沿いを歩いて2分。住宅マンションの1階に、白い壁に描かれた大きな猫のイラストが目を引く小さなカフェがあります。『nonno caffè(ノンノカフェ)』。2021年11月のオープン以来、連日行列ができる人気店です。

■59歳で叶えた、40年越しの夢

店主の氷室紀夫さんは、約40年間、会社員として飲食・料理の仕事一筋で歩んでこられました。大学時代から抱いていた「自分のカフェを持ちたい」という夢を、59歳で実現。
「大学ぐらいの時からカフェをやりたいという夢がありました」。

■空間に込めた、居心地の良さ

テーブル3席、カウンター5席の空間には、夫婦二人三脚のこだわりが随所に詰まっています。
印象的な猫の壁画は、奥様が以前からInstagramでフォローしていた東京のイラストレーター「長山トモカさん」の作品です。オープン時にDMでお願いしたところ、快諾してくださったそうです。
壁塗りは氷室さん自身が担当。「一緒に塗りましょう」と協力してくれる業者さんとDIYで作り上げた空間は、愛着も生まれます。
お客様との距離が近く、「本当にゆっくりしてもらいたい」という想いを大切に、居心地の良さを追求されています。
「おかげさまでお昼にたくさん並ばれるので、気を使って帰られるんですね。申し訳ないなと思って、本当はゆっくりしていってほしいなと思います」。

■「本当に美味しいもの」へのこだわり

『nonno caffe』の看板メニューは、たっぷりの牛サガリを挟んだ「ミートサンド」と、ハンバーグ・スパゲティ・グラタンが一度に楽しめる「スパゲティグラタン ハンバーグのせ」です。どちらもSNSで話題になり、遠方からも客が訪れる人気メニューとなっています。

しかし、氷室さんが最も大切にしているのは「見た目の映え」ではなく、「本当に美味しいもの」を提供することです。
「インスタに映えるような料理が最近多いですけど、映えるだけのものが割と多いじゃないですか。食べに行ったらそこまでなかったみたいな。だからそれだけはしたくないなと思って」。
メニュー開発では、奥様と娘様が厳しくチェック。プリンは何十回も試作を重ねたそうです。ミートソースもホワイトソースも手作り。素材にこだわり、品質を維持することを大切にされています。

「大人のお子様プレート」(税込1,680円)は、奥様の「大人でもお子様プレートみたいなのを食べたい」という発想から生まれた人気メニューです。最初は「どうやって作ろうか」と悩まれたそうですが、カニクリームコロッケやハンバーグ、エビフライなどワクワクが詰まった一皿を考案されました。

こだわりの紅茶「マイティリーフ」は、東京のカフェ展示会で見つけたオーガニック、ビーガン、コーシャの3つの認証を取得している日本で唯一の紅茶ブランド。酸味と香りが特徴で、料理との相性も抜群です。今回は「ワイルドベリーハイビスカス」(税込660円)を出してもらいました。
「帰りに本当に美味しかったよって言ってもらえるのが本当に嬉しくて。それで1週間は頑張れます」。

■地域との温かなつながり

久留米市出身の氷室さんがこの街でお店を続ける理由があります。それは地域の人々との交流です。
奥様が体調を崩して休んでいる時も、変わらず週に2回通ってくれる親子がいます。また、小学校に上がる女の子が、奥様宛に手紙を書いて届けてくれたこともありました。
「昨日の夕方、今度小学校に上がる女の子が来たんですけど、うちの妻にお手紙書いてきて。SNSで知って『おばちゃんに渡してください』って。癒されました」。
赤ちゃん連れ、ベビーカー連れも大歓迎です。「声を聞いてるだけで癒される」と氷室さん。お母さんたちが「お店入っても大丈夫ですか?」と遠慮がちに尋ねると、「大好きなので癒されるので大歓迎です」と答えられます。

■食堂みたいなカフェ

『nonno caffe』の特徴を尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「カフェというよりは食堂だよねって言って。スイーツより皆さんご飯をいっぱい食べていかれます」。
フェミニンで可愛らしい雰囲気ですが、がっつり食事ができます。ビジネスマンの利用も多いそうです。見た目と中身のギャップも、このお店の魅力の一つかもしれません。

■これからも、ずっと

今後の展望を聞くと、「長く続けていきたい」と氷室さん。プリンなどのネット販売もこれから検討中だそうです。
東京から帰省した娘さんは「久留米は落ち着く」と言います。美味しいものを食べて、心が満たされる。それでいいのです。ここは、ゆっくりできる場所だから。
「ぜひ食べに来てください」と笑顔で語る氷室さん。40年の夢を叶えた場所で、今日も温かい料理と笑顔が生まれています。

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■『nonno caffè(ノンノカフェ)』
住所: 福岡県久留米市東町340-2
電話: 090-7162-0534
営業時間: 11:00〜LO20:00
予約: ランチ不可、夜のみ18:00以降予約可
定休日: 不定休(Instagramをご確認ください)
Instagram: @nonno_caffe_
https://www.instagram.com/nonno_caffe_/?hl=ja

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■ nonno caffè(ノンノカフェ)

住所: 福岡県久留米市東町340-2
Instagram: @nonno_caffe_

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