■窓いっぱいの緑と、薪ストーブが迎える森の特等席
福岡市西区と糸島の境界線、日向峠の山道を少し登った場所に「わかさ農園」はあります。ドアを開けた瞬間に鼻先をくすぐる、薪ストーブの温かい木の香り。パチパチとはぜる音に導かれるように席へ座ると、目の前の大きな窓には、不規則にゆらめく木々の緑が絵画のように広がります。街の喧騒で少し強張っていた心も、この景色を前にすれば、スーっと解けていくのがわかるはずです。
■祖父から受け継いだ森に、そっと灯った喫茶の明かり
「もともと喫茶をやるつもりはなかったんです」と語るのは、店主の若狭いずみさん。この場所は、いずみさんと姉・幸(みゆき)さんの祖父が一本ずつ木を植え、大切に手入れを続けてきた森でした。かつてはぶどう栽培と植木の仕事が中心でしたが、「山を通る人がひと息つける場所を」という想いから、週末だけの喫茶が始まりました。計算された演出ではない、歴史と優しさが積み重なってできた空間だからこそ、私たちはこんなにも安心できるのかもしれません。
■家族の笑い声がスパイス。飾らない「心地よさ」の理由
店を切り盛りするのは、愉快なおしゃべりで場を和ませる父・勝征(かつゆき)さんと、その傍らで幸せそうに微笑む母・豊美(とよみ)さん、そして二人を支える姉妹の4人です。「家族じゃないとできなかった」といういずみさんの言葉の裏には、時にはぶつかり、語り合いながら育んできた深い絆があります。家族ならではの気負わない空気感が、訪れる客一人ひとりを、まるで親戚の家に来たような温かさで包み込んでくれます。
■「こぼしても大丈夫」その一言に込められた、平和への願い
ここでぜひ味わってほしいのが、手作りのパンや季節の野菜。いずみさんは「クロワッサンをこぼしてもいいけん、思いっきり食べてほしい」と笑います。食べこぼしを気にして小さくなるのではなく、美味しいものを心ゆくまで楽しんでほしい。誰かに気兼ねせず、誰もが安心して過ごせる時間。その小さな「当たり前」を守り続けることが、きっと平和につながっていく——。そんな真っ直ぐな想いが、店に流れる穏やかな空気を形作っています。
■自分へのご褒美に。心に潤いを与える週末の旅
土日の2日間だけ、ひっそりと開かれる森の休息地。忙しい日常の中で置き去りにしていた「自分を慈しむ時間」を、わかさ農園の薪ストーブは静かに温め直してくれます。ちょっとだけスマホを置いて、日向峠の緑に会いに行きませんか? 帰り道にはきっと、明日からの毎日が少しだけ軽やかに、そして優しく感じられるようになっているはずです。
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■わかさ農園
住所:福岡県福岡市西区吉武812−11
電話:092-811-4524
営業時間:土・日曜10:00〜18:00(喫茶11:30〜)
定休日:月〜金曜
Instagram @wakasa_farm
https://www.instagram.com/wakasa_farm/
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※営業時間・定休日・記載の内容などは変更している場合がございます。事前にご確認ください。
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【Oasis】
~心の休息地をめぐる旅〜
私が見つけた心の休息地
大切な人との心温まる出会いが
人生をもっと豊かにしてくれる。
KBC毎週月曜(21:50~)オンエア
Instagram
@oasiss
https://www.instagram.com/oasiss.jp/
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■ わかさ農園
住所:福岡県福岡市西区吉武812−11
Instagram @wakasa_farm
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