山口先生に聞いた 緊急事態宣言が解除になった今の福岡の現状は
2020年05月15日
[アサデス。TV(ニュース)]
まず昨日までの福岡県内の感染状況を見ていきたいと思いますが、こちらのグラフです。こちらは日別ですね、1日にどれくらいの感染の確認があったということです。随分このグラフを見ても少なくなりました。昨日は一人ということでした。山口先生、見た目ではっきりわかる感染者数は少なくなりましたね。
山口先生
「そうですね。収束寸前という感じになってきて良い傾向ですが、出来れば新規の感染者0人の日が10日間ぐらい続いてほしいと思っています」
0が10日間続くと本当に収束に向かっているということがはっきり言えるようになるということなのでしょうか。
山口先生
「一般的に潜伏期の2倍の期間、新規の発生がないとのが流行の収束の目安ですので、それを早く達成してほしいと思います」
昨日、緊急事態宣言、39の県で解除されたわけですが、その中に福岡も含まれました。国が各都道府県緊急事態の対象から外すための基準に福岡がどう当てはまったのかを見たいと思います。医療提供が十分に整っている。それからPCR検査など新たな感染症を見つける体制がちゃんと出来ているかどうか。さらに直近一週間で十万人当たり0.5人以下の感染者。これは福岡県で言うと一週間で26人程度を下回ると、この条件に合致するということになります。そこで見るとこの一週間、5人ということですのでこの基準は下回っているということになるわけですね。これで福岡も特定警戒都道府県でありましたけども一足飛びに緊急事態宣言の対象から外れたということになりました。どういう風にご覧になりますか。
山口先生
「私も他の地域から順番に解除されるのかなって思ったのですけれども、こういう基準から見ると解除しても悪くはないと思います。これで全て対策をやめるわけではないので、一番厳しい警戒は解除するという意味では良いのかなと思っております」
このデータ、私たちはこういう数字は見られますが、医療提供体制は今どういう状況なのですか。
山口先生
「これは受け入れのベッド数、特に重症患者さんのベッド数が問題になるのですが、新しい患者さんが減っているのでかなり余裕が出来てきて、今のところ十分だと思います」
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感染症専門医・山口征啓医師
「新型コロナウイルス検定」をHPで公開し、地域の感染対策に取り組む。
『アサデス。KBC』や『シリタカ!』に出演し“新型コロナ”に対する対策や正しい知識を解説、視聴者からの疑問にも答える。