山口先生に聞いた「15歳以下がワクチンを受けられないのはなぜ? 」
2021年01月21日
[アサデス。TV(ニュース)]
福岡に2度目の緊急事態宣言が出されてから1週間になります。依然として感染の勢いは変わっていない印象ですがいかがでしょうか?
山口先生
「2週間前に初めて300人を超えた時に比べると急激な伸びは抑えられているかなと、ちょっとホッとしています」
まずは福岡県の新規感染者数の推移を見ていきたいと思います。16日土曜日に411人出たということに驚いたんですが、その後277人というのが最新の数字です。福岡の医療の状況はいかがでしょうか?
山口先生
「福岡県全体でベッドが埋まってきており、先週より今週の方がさらに厳しくなっていますが、なんとか持ちこたえていると思います」
中でも重症の方を診る病床数が一番気になるところですが、ここはいかがでしょうか。
山口先生
「こちらはまだ余裕はありますが、重症者はこれから増えていくのと1カ月間くらいは減らないんです。影響が出てくるのはこれからかと思っています」
いま急増しているのが自宅待機者です。こちらのグラフをご覧ください。先月20日は自宅で待機している方が341人でしたが、19日時点では2764人となっています。実にこの1カ月で8倍以上です。
そのことに関連して視聴者の方からも質問が届いています。『ホテル療養ができず自宅療養になった場合、どのような症状に特に注意すればいいのでしょうか?酸素飽和度を計測する機器を買うか迷っています』
山口先生
「もし陽性になった場合は、あると便利かと思います。自宅にいる人はだいたい保健所と毎日連絡をとりますが、体調や熱と一番は息苦しさですね。これがないかどうかが重要なポイントです」
続いての質問です。『「鼻出しマスク」が話題になっていますが、換気していて他人との距離もとって話さない中で本当に感染のリスクがあるのでしょうか?』
山口先生
「換気していて距離が取れていればそもそもマスクをしていなくても感染のリスクは低いです。ただ、マスクをつけるのであれば当然鼻を覆った方が良いです」
続いて30代の方からです。『小学生と中学生の子どもがいます。主人は医療従事者です。ワクチン接種が16歳以上からとなっていますが15歳以下はなぜ受けられないのでしょうか?主人が感染した場合、子供たちへの感染が不安です』この線引きはどういうことなんでしょうか。
山口先生
「これは治験を行っていないからですね。ファイザーの方は16歳以上、モデルナ社の方は18歳以上が組み入れ条件なので、そもそもデータがないので適用外になっています」
つまり15歳以下の場合は安全かどうかが分からないから使えないということですか?
山口先生
「そうです。効果も厳密には分からないです」