インフルエンザ
2019年11月30日
[過去の放送内容]
今回、インフルエンザについてお話を伺ったのは、大博通り内科・総合診療クリニック 院長の古庄 憲浩(ふるしょう のりひろ)先生です。
■今年のインフルエンザの傾向
A型インフルエンザは例年12月ぐらいから流行が始まりますが、今年はすでに9月ごろから発症が報告されていて、
例年よりも長い期間に渡って注意が必要とされています。
特に九州沖縄の各県で早く広まっていて、沖縄・鹿児島・長崎・福岡・熊本あたりで非常に増えています。
■一般的な風邪との違いと感染ルート・対策
インフルエンザは体がだるいなど全身症状が多いのに対して、風邪は症状が喉や気管に限局されることが多いです。
インフルエンザの代表的な感染ルートは、かかった人の咳やくしゃみなどで放出されたウイルスを吸い込む飛沫感染です。
対策は、人込みの中ではマスクをつけることや手洗いをまめにすることです。
また素手でマスクを必要以上にさわることは避けましょう。
マスクでキャッチしたウイルスがいつのまにか手について体内への侵入を許してしまう可能性があります。
■予防接種
予防接種は効果を発揮するまで2週間程度必要なので、まだ受けていない人は早めに受けましょう。
かかった際の重症化を抑える効果が期待されます。
■咳エチケット
くしゃみを手で押さえてする人がいますが、手はウイルスや雑菌が非常に繁殖しやすいので、
マスクをしていないときには服の袖を口に当ててするようにしましょう。
■大事なことは
高齢者や乳児、病気がある人などがインフルエンザにかかったら重症化しやすいので、
仕事や買い物などで外出し、多くの人と接触する世代がしっかり予防を心がけ、
そういった人たちに感染させないことが重要です。