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毎週土曜 午前10:00~

放送内容

マインドフル・イーティング

2022年10月15日

[過去の放送内容]

今回、マインドフル・イーティングについてお話を伺ったのは、
中村学園大学大学院 栄養科学研究科 特命教授の
野崎 剛弘 (のざき たけひろ)先生です。

■マインドフル・イーティングとは

マインドフル・イーティングとは、
「マインドフルネス」と「イーティング」が組み合わさったものです。
マインドフルネスとは、今、この瞬間の心と体の状態に意識を向けて、
それを、ありのままに受け止めることです。
イーティングは、その名の通り、食べるということで、     
食事の際に、じっくりと食事に向き合って、味わいながら食べることです。
マインドフル・イーティングは「食べる瞑想」とも言われる、   
医学と心理学が組み合わさった減量法です。


■マインドフル・イーティングの特徴

マインドフル・イーティングでは、
味覚や視覚、嗅覚といった五感を生かし、食材にじっくり意識を傾けます。 
すると、少しの量で味に満足しやすくなり、食べる量が減ると言われています。
近年、糖尿病や過食症の人などに実践され、その効果が認められています。


■一方で…

テレビやスマートフォンを見ながらの「ながら食べ」では、
噛むなど、口の感覚にあまり意識が向きません。
すると、噛む回数が減る・早食いしがちになるといったことから
満腹感を得にくくなり、たくさんの量を食べがちになります。


■ホルモンへの影響

じっくり味わって食べると、ホルモンにも影響が出てきます。
まず、コルチゾールという、肥満に関係するホルモンが減って、
脂肪が溜まりにくくなります。
さらに、「満腹ホルモン」と呼ばれるレプチンが分泌され、
食べ過ぎの予防につながるとされています。


■やり方について

マインドフル・イーティングでは、
まず、スマートフォンをしまい、テレビを消します。
次に、食べ物がどのような色や形なのかを観察します。
そして、香り、舌触り、味わい、喉ごし、
こういったものを一つ一つ、丁寧に五感を働かせて食べることで
「十分、味わった」・「少量で満足できるようになった」など、
自分なりの気付きが深まっていきます。


■まとめ

マインドフル・イーティングは、
道具を使ったり、薬を飲んだりすることはないので、
体への影響はないと言われています。
通常、医師の指導の下で10カ月程度をかけて行われます。
普段から食べ過ぎでお悩みの方は、
まず、かかりつけの先生に相談してみてください。

過去の放送内容