九州でココダケ!薬の歴史と文化を楽しく学べる博物館~ふるさとWish鳥栖市~
2021年05月31日
[シリタカ!]
佐賀県鳥栖市の「中冨記念くすり博物館」が2021年4月にリニューアルオープン!イタリアの現代彫刻家が手掛けた石とガラスを基調とするモダンな建物が、入館前から気分を盛り上げてくれます。
鳥栖で発展した「配置売薬」
およそ300年前。まだ日本で薬局が身近ではなかった時代。同市田代から佐賀県基山町一帯に、「田代売薬」という配置売薬が興りました。配置売薬とは、各家庭に数種類の薬が入った「預け箱」を置き、使った分の薬を補充してお金を徴収するという仕組みです。「田代売薬」は、九州各地はもちろん本州まで歩いて渡り、地域の医療と健康を支えていたといいます。
同館には田代売薬の貴重な資料や、約100種にも及ぶ生薬などを展示。江戸時代の薬屋を再現したコーナーなどもあり、薬の歴史と文化を楽しみながら学ぶことができます。
また、19世紀のイギリスで営業していた「アルバン・アトキン薬局」をそっくりそのまま移設。棚に並ぶ薬の瓶や道具なども本物なんです!実はこちら、“調合”をテーマにしたプロジェクションマッピングの舞台でもあります。「このようなプロジェクションマッピングを楽しめるのは、九州でもココダケです!」と同館学芸員の島村七海さん。新型コロナウイルスの状況が落ち着いたら、ぜひ訪れてみてくださいね!
入館料は大人300円、高・大学生200円、小・中学生100円。
中冨記念くすり博物館
佐賀県鳥栖市神辺町288-1
0942-84-3334
※この記事は2021年の情報です(「シリタカ!」5月31日放送、リポーター:カイラ)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。