歴史を礎に斬新なデザインに挑む!2代目が生み出すオシャレな小石原焼 ~ふるさとWish東峰村~

小石原焼の伝統技法「飛び鉋(かんな)」

福岡県中南部、大分との県境に位置する東峰村。人口約2000人という小さな村ですが、全国的に有名な小石原焼や高取焼の窯元を50ほど有している村でもあります。2019年6月10日(月)に放送された、KBCの夕方のニュース番組「シリタカ」の人気コーナー「ミツケタ!」では、東峰村にあるオシャレな小石原焼ギャラリー「上鶴窯(かみづるがま)」についてご紹介。リポーターのカイラが、二代目の和田 祐一郎さんにお話しを伺いました。

オシャレすぎる!小石原を体現したギャラリー

一瞬カフェかと思ってしまうほど、おしゃれで洗練されたギャラリー

東峰村の国道211号沿いにある「上鶴窯」。以前は、年季の入った外観でしたがそれを一新。今年4月に和の佇まいを残しながらも、カフェのようにおしゃれな雰囲気にリニューアル。自然豊かな小石原を体現したかのような、木と土の温もりを感じられる造りが特徴です。以前の建物で使用していた木材や小石原焼の土で作った壁を取り入れるなど、元建築関係の仕事をしていたという祐一郎さんのこだわりが詰まったギャラリーへと変身しました。

伝統の柄に星やハートを組み合わせ

伝統の「飛び鉋」に星やハート柄などを組み合わせたキュートな小石原焼も

“新しいものへ”という想いは、祐一郎さんがつくる小石原焼のデザインにもあらわれています。小石原焼といえば、短い線の入る伝統的な技法「飛び鉋(かんな)」が特徴ですが、店内にはその飛び鉋に星やハート、ドットのなども取り入れた、オシャレな雰囲気の器がずらり。

伝統があるからこそ、新しいことにも挑戦できる!

二代目・和田 祐一郎さんと奥様。中継前日に結婚式を行ったばかりだそう!

中継では、実際に飛び鉋の技も見せていただきました。実は祐一郎さん、前日に自身の結婚式だったということで(!)、少し疲れが残っているということでしたが、その手つきはさすがの一言。しっかりと伝統は受け継ぎながらも、自身の興味があるモチーフやデザインを取り入れることで、“新しい”小石原焼を生み出しているのです。

洋服好きな祐一郎さんが、周囲のデザインに「革の縫い目」を表現したというお皿

ですが、ギャラリーには新しいものだけが並んでいるわけではありません。先代、つまり祐一郎さんのお父様がつくった小石原焼も、もちろんあります。カイラが「先代は祐一郎さんのデザインをどう思っているんでしょうね?」と尋ねると、「親父は認めてくれているとは思うのですが、親父自体は好きなデザインじゃないかも…」とちょっぴり控えめな祐一郎さん。

しかし、歴史あるものから“今”を取り入れたオリジナリティ溢れるものまで、幅広いデザインの小石原焼が揃うというのもこの「上鶴窯」のギャラリーの魅力!器好きには、たまらない空間です。遠方からわざわざ訪れる価値がある素敵な場所なので、今度のお出かけ先の候補にぜひ、東峰村も加えてみてくださいね。


■上鶴窯(かみづるがま)
住所:福岡県朝倉郡東峰村大字小石原鼓2514-1
電話:0946-74-2097

※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。

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