苦手な人にこそ食べてほしい!甘くておいしい特産セロリ~ふるさとWishみやま市~

みやま市の特産・セロリはまさに今が旬 早朝から収穫!

九州朝日放送の夕方情報番組「シリタカ!」では、さまざまな課題を乗り越えようと奮闘する福岡県民を「ふるさとのチカラ」として紹介しています。2020年1月22日(水)放送では、みやま市の特産品・セロリを栽培する農家さんを取材しました。みやま産のセロリは「まちの顔」!味も見た目も良く、遠くから買いに来る人もたくさんいるほどなんです。その裏には地元農家さんのたゆまぬ努力がありました。

西日本一の生産量・特産品セロリ

「約70㎝、重さ1.7キロあります」と小川さん。まるで赤ちゃんみたいな大きさ!

午前5時、リポーターのカイラ君が取材に訪れた瀬高町セルリー部会・小川和夫部会長のハウスでは、すでに収穫作業が始まっていました。

「旬の今は、これだけ大きくなるんです」と話す小川さんの横には、膝丈ほどの大きさに育ったセロリが!実はみやま市はセロリの三大生産地の一つで、西日本一の出荷量を誇ります。市場での評価も高く、大都市のレストランや飲食店でも使用されるほど人気なんです。

セロリは暑さが苦手で涼しい気候を好む野菜。そんなセロリが温暖なみやま市で栽培されるようになったのは、1962年。佐世保の米軍基地の依頼からだったといいます。しかし、クセのある香りと苦みのある味で、日本人にはなかなか受け入れられず、品種改良や生産者の努力で、甘くてクセの少ない食べやすいセロリができるようになったのです。

「そのまま食べてもクセがなく、繊維が少ないから食べやすいんですよ」と小川さん。目の前でセロリの根元をサクッと切って、まさに「採れたて」を試食させてくれました。「シャリッ」とひと口ほお張ると、まるで果物のような甘さ!「実はセロリが苦手」というカイラリポーターも驚きを隠せないほど、一般的な「セロリ感」がまったくないのです。

収穫はすべて手作業、手塩にかけて栽培

収穫作業を体験したカイラ君も「こりゃ大変だ…」と息を切らす

みやま産セロリは抱えるだけでも一苦労。根本から切り取る収穫作業は、かなりの力仕事です。「1日500株以上を収穫しています」と話す小川さんをはじめ、栽培農家は自らの手で、収穫、選別、袋詰め、軽量、箱詰めに至るまですべて手作業で行っているといいます。腰をかがめて収穫する姿勢はもちろん、丁寧に箱に詰めてトラックに積み込むのは想像以上に体力が必要。それでも手作業にこだわるのは、「鮮度が命の繊細なセロリをできるだけ最良の状態で届けたい」という思いから。手塩にかけて大切に育て、おいしく食べてほしいと送り届ける生産者さんたちの「見えない努力」あってこそ、まちが誇る特産品が生まれるのです。

道の駅みやまでもセロリは大人気

葉は濃い緑で、茎は丸みを帯び、肉厚!固い筋がなく、独特の香りも少ないので生のままでもイケる!

みやま市で採れたセロリは、JAみなみ筑後東山選果場に持ち込まれます。1日約20トンのセロリが集荷され、2018年度は約3100トンのセロリが全国に出荷されたといいます。長い年月をかけ、見た目も美しく、柔らかく、瑞々しい味わいに育つよう試行錯誤されたみやま産のセロリは全国的にも注目される存在となりました。みやま市の農産物直売所「道の駅みやま」でも、遠方から「みやまのセロリ」を求めて買いに来るという人がいるほど大人気です。

「道の駅みやま」では、一般的な束売りではなく、一株丸ごとで販売しているにも関わらず、訪れたお客さんは2株、3株と大量にセロリを購入していきます。

「カボスの果汁と醤油で漬物みたいにして食べるんですよ。もう一株はサラダ。そのまま食べてもとってもおいしいから」、「生でマヨネーズをつけて食べてみて!ゴイゴイ入るけん」と皆さん「ペロッと食べきれる」と口を揃え、店頭に並んでいたセロリはあっという間に完売していきました。

生産者おすすめ!ご飯がすすむセロリレシピも

 「きっとセロリが好きになりますよ!」という小川さんイチオシのセロリ料理

セロリ農家小川さんがおすすめするセロリの食べ方は、「セロリの醤油漬け」と「セロリの酢漬け」。その作り方はというと、「セロリを一口大に切って塩もみし、しんなりしたら調味料を入れて一晩寝かすだけ!」となんともシンプルです。

小川さんの大好物だという醤油漬けは「ご飯のお供にも、お酒のつまみにもなって、セロリが好きになる一品ですよ」とイチオシなんだそう。こちらの作り方も簡単で、砂糖、酢、みりん、醤油、昆布、唐辛子を鍋に入れてひと煮たちさせ、冷ましておきます。そこにざく切りしたセロリ、いちょう切りした大根と人参を加え、冷蔵庫で一晩漬けこんだら完成です。醤油に付け込むことでセロリの香りがまろやかになり、甘さも一層引き立つのだといいます。早速、試食したカイラ君も「ダシがよく利いてて、本当においしい。これはご飯との相性も抜群ですね」と大絶賛です。

レシピのポイントは、塩もみしてしっかり水分を出すこと。シャキシャキした食感が長持ちし、一層おいしく感じるといいます。また、お酢が入っているため、冷蔵庫に入れておけば日持ちもするそう。「せひご家庭で作ってみて」と小川さん。セロリを知り尽くした生産者・小川さんイチオシ料理、きっとおいしいに違いありません!

独特の香りやクセで苦手という人も多いセロリ。「そんな人にこそ食べて欲しい。食べたらきっとセロリの印象が変わるから」と小川さんは言います。それほど自信を持つのは、土壌作りやハウス管理など緻密で繊細な農作業のすべてを「生産者の手」にこだわり、「一株一株大切に、丹精込めて作っているから」と笑顔で言葉を結んでくれました。

セロリのおいしさ、まちの魅力を知ってほしいとの思いが注がれたみやま産セロリ。ぜひ一度、食べてみてくださいね♪


■道の駅みやま
福岡県みやま市瀬高町大江2328
TEL:0944-67-6477
営業時間:9:00~18:00
定休日:1月1日~4日

※この記事は2020年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。




道の駅みやま

住所:福岡県みやま市瀬高町大江2328
電話番号:0944-67-6477
営業時間:特産品直売所 午前9:00~午後6:00
定休日:不定休

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