【インタビュー】タレント・斉藤ふみ 50歳で夢叶えショップ開業 リスクもある新しい挑戦に懸ける思い~後編~
福岡県を拠点に活動するタレント・斉藤ふみさんがプロデュースするアパレルショップ&カフェ『SHEEPMAN WONDER(シープマンワンダー)』(福岡市南区)が、12月20日(金)にグランドオープン。
斉藤さんはタレント業と並行し、2009年に自身がデザイナーを務めるベビー服ブランド「SHEEPMAN WONDER」を設立。通販サイトを開設し、福岡市内の商業施設や百貨店、アパレルショップなどで定期的にポップアップストアを展開してきた。服作りを続けて15年目となる今年、温めてきた夢を叶えた。
50歳での新たな挑戦にかける思いとは-。開店準備中の新店舗で、16年前から親交のある筆者が胸の内とブランドコンセプトを聞いた。
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--------斉藤さんの服作りは、生地の選定から縫製まで、一切の妥協を許さないのがポリシー。パタンナーと納得いく仕上がりになるまで何度も何度も修正を繰り返し、時間とコストを惜しまず、高い品質と洗練されたデザインを追求し、貫きます。
― どんな服を提案したいですか?
斉藤:私はいつもハイブランドのコレクションからインスピレーションを得ながら、100%自分が着たいと思う服を作ってるかな~。ハイブランドに憧れがあるけど手が届かないって人に、私が作った服を見て「この価格なら買いたい」と手に取ってもらえる1着を作りたいと思っています。
~2024年秋・冬 新作のテーマは「ファー」~
「Bambi fur coat」(69300円)
バンビをイメージしたファーコートは、手触りがたまらない極上のフェイクファーを使用。前ポケットはスウェードを贅沢に使っており、シンボリックなデザインに!ダブル仕上げのファスナーでアレンジが楽しめる1着です。
オープン記念に販売される新作のテーマは「ファーコレクション」。
さまざまな質感のファーアイテムが勢ぞろいし、まとう人のスタイルをより華やかにしてくれます。
― ファーはうまく着こなさないと逆に着られてしまうイメージです。
斉藤:そう思われがちだけど、私のファーアイテムはカジュアルからフォーマルまで、あらゆるシーンで使えるように作られてるの。この1枚がジーンズにでも、スーツにでも合わせられるのが最大の特長かな。
― 私みたいなおチビ(153cm)でも大丈夫ですか?
斉藤:全然大丈夫!
(着せてもらう筆者)
あ、いい!!
― 思ったより軽くて着やすいですね。
斉藤:最近の冬はそんなに寒くないからあえて半袖にして、長い期間着られるようにしたの。
― なるほど!インナーはセーターでもトレーナーでもなんでも合いそう!
斉藤:袖の先から少し見えるインナーの印象で、オシャレの幅が広がるよね。
柔らかなフレンチリネン100%で作られた「linen cap」(14080円)。
斉藤さんお気に入りのある一流ブランドのキャップをオマージュして制作。ラム革の紐がポイントです。
― 帽子ひとつをとっても細部まで工夫が凝らされていますね!
斉藤:普通のキャップってカジュアルになりすぎちゃうけど、これはリネン素材だからほどよい光沢もあるし、カジュアル過ぎないの。だから、ファーとの相性もいい。リネンは柔らかいからツバの部分にステッチをいくつも入れて、少し固めにすることで動きをつけられるのがポイントなの!
―キャップ、今すぐ予約します(笑)
斉藤:私がデザインした衣装に合うように、テレビで着ていた衣装や私服から選び抜いた古着や小物もコレクションとして並べるので一緒に見て行って欲しいです。
~Writer‘s EYE~
40代の筆者は『SHEEPMAN WONDER』の服を着ていると、必ずファッション関係の知り合いから「それどこの?」と聞かれます。ふと自分を高めたいと感じる時、その特別な1枚をまとうことで、自然と自信が湧いて外へ出向くことができるのです。
ファッションに興味はあるけれど一歩踏み出せない人、無難から抜け出したいけれどどうしたらいいか分からない、という人にぜひ手に取ってほしい!カフェの奥にある宇宙船の扉を開ければ、まだ知らない自分になれる一着と出合えるかもしれません。
~斉藤ふみ(さいとうふみ)~
現在、KBCテレビの『アサデス。7』にリポーターとして出演中。また、KBCラジオの『ドォーモ×ラジオ』にでは不定期で出演。過去には、深夜の情報バラエティー番組『ドォーモ』の第3期MCとして九州の夜を盛り上げた。
『SHEEPMAN WONDER』
https://kbc.co.jp/wish/article/39494/
Instagram@sheepmanwonder