新日本三大夜景に選出!標高622mの北九州夜景スポット『皿倉山展望台レストラン 天宮』で楽しむ100億ドルの絶景(北九州市八幡東区)【まち歩き】

「100億ドルの夜景」って聞いたことありますか?北九州市の皿倉山から見える夜景は、2018年に「新日本三大夜景」の第1位に選ばれた、知る人ぞ知る絶景スポット。標高622mの山頂から360度のパノラマで広がる煌めきは、「100万ドルの夜景」を遥かに超えるスケール感なんです。

そんな夜景を独り占めできる場所が、2023年4月にリニューアルオープンした『皿倉山展望台レストラン 天宮(TEN・KYU)』。ケーブルカーとスロープカーを乗り継いで約9分、まるで空に浮かんでいるような非日常空間で、本格カレーやこだわりコーヒー、そして毎日完売する絶品プリンが楽しめるんです。

今回は、デートにも女子旅にもぴったりな北九州の夜景スポット『天宮』の魅力を、実際に訪れた体験とともにご紹介します!

■ケーブルカーで9分。空に浮かぶレストランへ

皿倉山へのアクセスは、ケーブルカー(6分)とスロープカー(3分)を乗り継ぐだけ。JR八幡駅からシャトルバスも出ているので、車がなくても気軽に行けるのが嬉しいポイント。往復チケットは大人税込1,230円です。

標高622mの山頂に到着すると、目の前に広がるのは息をのむような絶景。洞海湾、若戸大橋、関門大橋、そして北九州市街が一望できる360度のパノラマビュー。晴れた日には、世界遺産の沖ノ島まで見えることもあるそう。

そして、その山頂にあるのが『天宮』。店内に入った瞬間、まず驚くのが窓の大きさ。220度以上のパノラマウィンドウから、まるで空に浮かんでいるような景色が楽しめます。

■夜景と一体化する、黒を基調としたスタイリッシュな空間

店内のインテリアは、黒を基調としたシックなデザイン。床は黒のカーペット、什器も黒で統一されています。唯一、窓枠だけがシルバーに輝いているのが印象的。

実はこのデザイン、夜景を最大限に楽しむための工夫なんです。夜になると店内の照明を抑えることで、窓の外の夜景と店内が一体化。まるで「空の上で食事をしている」ような、幻想的な雰囲気に包まれます。

床のカーペットがふかふかなのも、登山客の疲れを少しでも癒すため。細部まで計算されたデザインが、特別な体験を作り出しているんです。

■【実食レポート】毎日完売!「お姫様プリン」と本格カレー

・数量限定『皿倉山プリン 頂天』税込650円

まず絶対に食べてほしいのが、毎日完売するという『皿倉山プリン 頂天』。「トップオブザプリンセス」という愛称で呼ばれる、まさに"お姫様プリン"です。
口に運んだ瞬間、「なめとろ」という表現がぴったりの、なめらかでとろけるような食感。カラメルはあえて少なめで、プリンそのものの味わいを楽しめます。添えられているのは、ほんのりメロン風味のグリーンソース。これが山の緑をイメージしているそうで、爽やかな風味がプリンの甘さを引き締めてくれます。
「スイーツのシャトーブリアン」を目指して開発されたというこのプリン、映画ロケで訪れた俳優さんも絶賛したという逸話も。ふるさと納税の返礼品にも選ばれており、お土産にも◎。

・『北九州名物 焼きカレー』税込1,200円

北九州のソウルフード、焼きカレーも外せません。天宮の焼きカレーは、カレーの名店『瑠璃ズキッチン』が手掛ける本格派。
スパイスの風味が優しく広がり、チーズとの相性も抜群。ボリュームもたっぷりで、これ一品で大満足。夜景を眺めながら、ゆっくり味わいたい一品です。

・『COSTA COFFEE フラットホワイト』税込600円

食後のコーヒーは、本格派。実は天宮、北九州で3社しか扱えない厳しい基準をクリアした「COSTA COFFEE」を導入しているんです。
フラットホワイトは、エスプレッソにきめ細かいミルクフォームを合わせた一杯。クリーミーな泡立ちとコーヒーの香りが絶妙で、まさに「空の上のカフェタイム」。夜景を眺めながらのコーヒータイムは、至福のひとときです。

■デートにぴったり!2人で1万円以下で楽しめる絶景ディナー

天宮の魅力は、なんといっても「気軽に行ける」こと。日本新三大夜景の絶景レストランなのに、カレーやハンバーグといった親しみやすいメニューが中心で、2人で1万円以下で楽しめるんです。
代表の濱田社長は、こんなコンセプトを語ってくれました。
「最高の絶景をご馳走に、美味しい食事を楽しむ。景色が主役、食事は脇役なんです」
高級なコース料理で気を張るのではなく、リラックスして夜景を楽しんでもらいたい。そんな想いから、あえて「喫茶店メニュー」のようなラインナップにしているそう。でも、クオリティは妥協なし。だからこそ、「また行きたくなる店」として、多くのリピーターに愛されているんです。
実際、窓席を予約してプロポーズに使われることも多いそう。「カップルで来て、次は夫婦で来ます」という声も。特別な日にも、日常のデートにも使える、懐の深さが魅力です。

■雨の日でも楽しめる!足元から雲が流れる幻想的な体験

「雨の日は夜景が見えないから残念…」と思っていませんか?実は、雨の日こそ特別な体験ができるんです。
濱田社長のこんな言葉が印象的でした。
「山の上の霧や雲を、地上から眺めたことありますよね?あれの中にいる場合って、足元から雨が流れるんですよ。その瞬間、ゼウスになった気分になりますから」
実際、60人規模の団体予約が雨予報でキャンセルしようとした時も、「絶好のチャンスですよ」と説得。当日、足元から霧が流れ落ちる幻想的な光景を体験したお客様たちは「本当やね、不思議やね」と大盛り上がりだったそう。
標高622mの山頂だからこそ、雲の中に入ってしまうことも。そんな時は、普段は見られない雨の日だけの特別な絶景が楽しめます。これも天宮ならではの体験です。

■平日なのにこの賑わい!インバウンドにも人気の理由

取材に訪れたのは平日の午後。「平日は空いているかな?」と思いきや、店内には次々とお客様が訪れていました。日本の方はもちろん、韓国や台湾などアジア圏からの観光客の姿も。
実は天宮、オープン当初から「平日誰もいない」という課題を逆手に取った戦略で、インバウンド誘致に力を入れてきたそう。
「韓国と台湾の方って、休みが土日っていう概念がないんですよ。だから平日にどんどん来てくれる。そしたら日本人も『あれ、人気なの?』って気になって後から来るんです」
この逆転の発想で、今では5月までの約5ヶ月で25万人を集客。「誰もいない山の上」が、今や「わざわざ行きたい人気スポット」に変貌を遂げたのです。

■"弱み"を"強み"に変える天宮マジック

天宮の面白いところは、一般的には「デメリット」とされることを、あえて「魅力」として打ち出していること。
たとえば、プリンの価格設定。650円と聞くと「ちょっと高い?」と思うかもしれません。でも濱田社長は、こう説明します。
「北九州、日本一の夜景のトップオブの、山の上のプリン姫ですよ。お姫様ですよ。ケーブルカー代を含めたら1,880円ですが、お姫様は山から降りたがらないんです」
つまり、山頂でしか味わえない特別な体験と考えれば、むしろお得。この「ここでしか味わえない」という希少性が、逆に価値を生み出しているんですね。
また、前述の「雨の日は景色が見えない」というクレームも、「足元から雲が流れる、ゼウスのような体験ができる絶好のチャンス」とポジティブに。
こうした「クレームをブランディングに変える」発想が、SNSでも話題に。「他にはない体験ができる場所」として、口コミで広がっているんです。

■昼・夕暮れ・夜で表情が変わる、3つの楽しみ方

【昼】360度パノラマの絶景

日中は、北九州市街を一望できる爽快な景色が広がります。洞海湾、高塔山、若戸大橋、関門大橋など、北九州の名所が手に取るように見える贅沢なロケーション。晴れた日は遠くまで見渡せて、開放感抜群です。
【夕暮れ】茜色に染まる空と海
夕暮れ時は、西の空が茜色に染まる絶景タイム。海が黄金色に輝き、街の灯りが少しずつ灯り始める、昼と夜の狭間の美しい時間。カメラ必携です!

【夜】100億ドルの煌めき

そして、夜。これぞ「100億ドルの夜景」。街の灯りが宝石のように煌めき、若戸大橋や関門大橋のライトアップが浮かび上がる様子は、言葉を失うほどの美しさ。デートなら、絶対に夜がおすすめです。
営業時間は季節によって異なり、4月〜10月は21時まで、11月〜3月は19時まで。夕暮れから夜にかけて滞在すれば、移り変わる景色を楽しめますよ。

【2025年12月初旬オープン】山頂唯一のお土産屋が誕生!

さらに嬉しいニュースが。12月初旬、山頂唯一のお土産屋がオープンするそうです!
取り扱いは約20アイテム。夜景をパッケージにした「石鹸」、皿倉山近隣で採蜜されたオリジナルはちみつ「天球蜜」、障がいを持つアーティストが描いた絵を使った巾着袋、ガラス製のアクセサリーなど、ここでしか買えないオリジナル商品が並ぶ予定。
夜景の思い出を、形として持ち帰れるのも嬉しいですね。

【夏季限定】星空ビアガーデンも人気!

夏季(7月〜8月中旬頃)には、「星空ビアガーデン」も開催。標高622mで乾杯できる、まさに「空の上のビアガーデン」として大人気なんです。
夏の夜風に吹かれながら、満天の星空と夜景を眺めてビールを楽しむ…なんて贅沢な時間。1ヶ月半の期間で1,000万円以上の売上を記録するほどの人気ぶりだそう。夏に訪れるなら、ぜひチェックしてみてください。

■まとめ|非日常の絶景体験を気軽に楽しめる特別な場所

新日本三大夜景第1位に選ばれた皿倉山。その山頂で、100億ドルの夜景を独り占めしながら、本格カレーや絶品プリンが楽しめる『天宮』は、北九州を訪れたら絶対に外せないスポットです。
「景色が主役、食事は脇役」というコンセプトのもと、2人で1万円以下という気軽な価格設定なのに、空間デザインやメニューのクオリティは妥協なし。だからこそ、「また行きたくなる」特別な場所なんです。
デートにも、女子旅にも、一人旅にも。どんなシーンでも、忘れられない思い出を作れる場所。北九州の夜景スポット巡りの締めくくりに、ぜひ『天宮』を訪れてみてください。
きっと、あなたも「また来たい」と思うはずです。

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■『皿倉山展望台レストラン 天宮(TEN・KYU)』
住所:福岡県北九州市八幡東区尾倉1481-1 皿倉山山頂 展望台2F
電話:093-671-0545(予約可能)
営業時間
・4月〜10月:11:00〜21:00(ラストオーダー20:30)
・11月〜3月:11:00〜19:00(ラストオーダー18:30)
定休日:火曜(祝日及び8月12日は営業)

アクセス:
ケーブルカーで6分+スロープカーで3分
JR八幡駅からシャトルバス運行(本数限定)
往復チケット:大人1,230円、小学生以下620円

Instagram:@sarakurayama.tenkyu
https://www.instagram.com/sarakurayama.tenkyu/

公式サイト:https://www.sarakurayama-cablecar.co.jp/restaurant/

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Instagram@sarakurayama.tenkyu
公式サイト

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