一度食べれば“トリ”こになる!シュガーロードの伝統菓子~ふるさとWish鳥栖市~
2021年06月01日
[ふるさとWish企画]
さかのぼること約400年。鎖国当時、唯一外国に門戸を開いていた長崎の大名や行商人は長崎街道をそぞろ歩いていました。街道は別名「シュガーロード」。荷揚げされた砂糖が長崎→佐賀→福岡を通って、江戸や大坂へ運ばれていたことから名付けられたといいます。
街道沿いには100年以上の歴史がある老舗甘味店があり、今も昔ながらのお菓子を作り続けています。
人気№1はいずれも素朴なお菓子
「佐藤製菓本舗」は1874年創業。店内には昔ながらのお菓子はもちろん、フルーツ大福など最近の流行を取り入れた商品も並んでいます。手掛けているのは6代目の佐藤和晃さん。福岡市内の洋菓子店でも修業した腕の持ち主で、伝統を受け継ぎながらもお菓子の幅を広げています。
創業当時から受け継がれている看板商品「鳥栖興し」は、砂糖蜜、水あめ、黒糖などを煮詰めたものに米を流し込んで成形。ピーナッツも入っており、「とても食感がよく香ばしいです。一度食べ出したら止まりません!」と佐藤さんも太鼓判を押します。もっと幅広い層にこの商品を食べてもらいたいと、チョコレートでコーティングしたバージョンも!こちらはまったく宣伝していないそうですが、リピーターが多い人気商品だそうです。
創業132年「水田屋」の人気ナンバーワンは「ふくらすずめ最中」。縁起物の福良雀(ふくらすずめ)をモチーフにした商品で、自家製の粒あんがたっぷり羽根の先まで詰められています。形もかわいい♪「最高!あんがクリーミーでホクホク。上品な甘さですね」とリポーターのボビー。「あんにはこだわっています!」と3代目の水田常夫さん。
106年目を迎える「山ノ内製菓本舗」には、創業時から作られている「いも菓子」や「アンパン菓子」が並ぶ中、一番売れているのは「ちゃんちゃん坊」。上白糖と水あめで大豆を包んだ大粒のあめ。ちなみに商品名には、おじいちゃん、おばあちゃんから父ちゃん、母ちゃん、そして赤ん坊と子孫繁栄の願いが込められているそうです。
新型コロナウイルスの感染が落ち着いたら、シュガーロード沿いのお菓子巡りをしてみてくださいね♪
佐藤製菓本舗
佐賀県鳥栖市田代新町122-1
0942-82-2773
水田屋
佐賀県鳥栖市本町1-970
0942-82-2071
山ノ内製菓本舗
佐賀県鳥栖市田代大官町821-1
0942-82-2771
※この情報は、朝の報道情報番組「アサデス。KBC」(6月1日放送)とKBCラジオ「アサデス。ラジオ」(同)でお届けしました。リポーター:ボビー(アサデス。KBC)、上田恵子(アサデス。ラジオ)