動力は乾電池6本!大人が乗れるエコカー 西日本工業大学チーム全国大会で優勝~ふるさとWish苅田町~
2021年06月15日
[ふるさとWish企画]
福岡県北九州市の隣に位置する苅田町。港周辺にセメントや自動車など、日本を代表する企業の工場を抱える“工業の街”です。
同町の西日本工業大学は、ものづくりの各種大会で数々の受賞歴を誇る学校です。
2021年3月にオンラインで開催された超小型モビリティ(3輪以上の超小型電気自動車)の競技大会「picoEVエコチャレンジ2021」では、同大学から2チームが出場。「西工大エコデンカーチーム」が20分間で2914mを走破し優勝!もう1チームも3位に輝きました。
学生たちが開発した「picoEV」は、たった6本の単3形充電式乾電池で人を乗せて長距離走行する超小型電気自動車。将来的な社会インフラの一つとして活躍が期待されているといいます。「”最強のエコ”を実現する車に仕上げるのが目的。7Vくらいの電圧(単3電池6本分)をもっと大きくして、人を乗せても動くようにしました。だから車体をなるべく軽くして、よく転がるようにしています」とエコデンカーチームドライバーの海下航さん。車体の設計や組み立てはもちろん、使用する部品も緻密に加工。スムーズに回転できるように形やサイズを変えたといいます。
使う動力が生活に密着した乾電池であるため、電気自動車用のスタンドがあまり整備されていない地方の小さな自治体でも取り入れやすいという利点もあります。同大学総合システム工学科の武村泰範准教授は「お年寄りでも簡単に利用できる乗り物に発展していくのではないか」と、「picoEV」の可能性に大きな期待を寄せます。
※この情報は、朝の報道情報番組「アサデス。KBC」(6月15日放送)でお届けしました。リポーター:ボビー