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放送内容

自律神経失調症

2019年06月08日

[過去の放送内容]

今回、自律神経失調症についてお話を伺ったのは、
福岡大学病院 東洋医学診療部・総合診療部 医師の
坂本篤彦(さかもと あつひこ)先生です。

■自律神経失調症とは

自律神経失調症とは自律神経のバランスが乱れることで、体にさまざまな症状が現れる病気です。
全身症状として体のだるさ、胃腸の症状として食欲の低下や腹痛、下痢、便秘、
その他、めまいや動悸、頭痛などが見られます。
病院で診察や検査を受けても原因がはっきりしない場合に自律神経失調症が疑われます。
自律神経失調症は検査で見つからなくても、
本人はとてもつらい症状で悩んでいることが少なくないので、周囲の理解がとても大切です。


■自律神経とその乱れ

自律神経は自らの意思とは関係なく、
主に内臓の活動を調節して消化や呼吸、血液循環などを制御する神経で、
体を良好な状態に保ち続ける働きがあります。
例えば、暑くなると汗をかいて体温の上昇を抑えたり、
運動をすると心臓の鼓動を早めて手足により血液を送ったり、
その時々の状況に応じて重要な役割を担っています。
ところが自律神経のバランスが乱れると、突然、体がほてって汗をかいたり、
安静にしていても心臓の鼓動が早くなったりするなど、不快な症状が引き起こされます。
これらの症状は体質的に弱い部分で起こりやすく、
いくつもの症状が代わる代わる現れたり、重なって現れたりすることもあります。


■自律神経失調症の原因

自律神経失調症の原因はさまざまですが、
自律神経への過剰な負担が原因になると考えられています。
昼夜のリズムの乱れや仕事、人間関係等のストレスによる緊張状態などが自律神経の負担になります。
またホルモンも影響していて、特に女性は妊娠や出産、更年期にホルモンのバランスが変化することで
自律神経が乱れることがあります。
ストレスや生活習慣の乱れは些細なことでもいくつか重なったり、
長く続いたりすると大きな負担になります。
さらに、自律神経やホルモンのバランスを崩して不快な症状が現れるとそれが新たなストレスとなって、症状が悪化するという悪循環に陥ります。


■自律神経失調症の治療

自律神経失調症を治すには自律神経の負担を減らすことが一番大事です。
ストレスを解消する、相談できる人を見つける、食事や睡眠などの生活を整えることは
自律神経の負担を減らします。
自律神経がバランスを取り戻すまでには時間がかかることも多く、
症状がつらかったり、生活に支障が出たりすることが少なくありません。
安心して何でも相談できる かかりつけ医を見つけて、
必要に応じて薬の内服などでその間のつらい症状を緩和しながら、
治療に取り組んでいく必要があります。
使われる薬は症状によってさまざまですが、
心身全体のバランスを整える意味で漢方薬が効果的なこともあります。

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