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放送内容

食中毒対策

2019年06月15日

[過去の放送内容]

今回、食中毒対策についてお話を伺ったのは、
原三信病院 総合診療科 部長・感染対策推進室 室長の谷合 啓明(たにあい ひろあき)先生です。

■食中毒とは

食中毒とは細菌やウイルスなどの微生物や、有害な化学物質が付着した飲食物を経口摂取することで引き起こされる健康障害のことを指します。
症状としては腹痛、下痢、嘔吐、発熱などがありますが、免疫力の弱い乳幼児や高齢者では時に重症化して命に関わる場合があります。 


■食中毒の特徴

食中毒は気温や湿度が上がる6月から秋口くらいまでにかけて多く起こります。
食中毒が発生しやすい条件は気温が25℃以上、または湿度が70%以上とされています。


■食中毒の原因物質

食中毒の原因物質は多岐にわたりますが、最も多いのが細菌性の食中毒です。
細菌性食中毒は大きく分けて感染型と毒素型に分類されます。感染型は潜伏期間が長く、毒素型は短いのが特徴です。


■感染型

感染型の代表的な菌として、カンピロバクターが挙げられます。
カンピロバクターは日本の細菌性食中毒の中で最も多い発生件数となっています。
生の鶏肉などに潜み、加熱が不十分だと感染することがあります。発症すると水っぽい下痢が続きます。
その他の菌としては生卵などから感染するサルモネラ、
加熱不十分な牛肉から感染する病原性大腸菌О157、魚介類から感染する腸炎ビブリオ、
カレーなどの煮込み料理などから感染するウェルシュ菌などが挙げられます。

■毒素型

毒素型の代表的な菌は、おにぎりやサンドウィッチなどから感染する黄色ブドウ球菌や、缶詰から感染するボツリヌス菌です。


■食中毒の注意点

食中毒かも?と思ったら自己判断をせずに早めに医療機関を受診してください。
下痢止めは細菌やウイルスの体外への排出を妨げ、症状悪化につながることもあるので安易な使用は控えてください。
乳幼児や高齢者で吐き気があるときは、吐いたものがのどに詰まるのを防ぐため横向きに寝かせましょう。
脱水症状を起こさないよう、こまめな水分補給も大事です。
また多少の菌の侵入にも負けない高い免疫力を維持するために、普段から栄養のある食事・十分な睡眠・適度な運動を心がけることも大切です。

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